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広告って「愛」「夢」「笑顔」みたいなことを押しつけてしまう場合がある。この手のことを言ってしっくりするブランドとそうでないブランドがあって大抵が後者だと思う。普段の行いや社会に与えている影響とか、社員の態度や社風とかがかなり関係すると思う…
トロントにある"Oasis Skateboard Factory"というスケボー&ロングボードのブランドはただのブランドではない。現役高校生が運営しているブランドであり、トロント教育委員会(Toronto District School Board)が管轄し、生徒の単位取得の対象となっている。 そ…
ある人によると広告業界は世界一"イキっている"業界だそうだ。そしてそれを象徴する1つに意味不明の肩書きがあるけど、この"Badass Advertising Job Title"はそれを揶揄したジェネレーター。あなたの名前を入力すれば、あなたに相応しい複雑怪奇な肩書きが授…
映像演出家"PES"(この人、とても好き)の新作"Submarine Sandwich"。"Submarine Sandwich"とは棒状のパンを2つにスライスして具材を挟んだサンドウィッチ。潜水艦型であることからこう呼ばれる。サンドウィッチチェーン"SUBWAY"の名前の由来でもある。 今回は…
音楽をデジタル的に(変な言い方だけど)消費することが一般化した。レコードスリーブもCDジャケットも必要とされなくなりつつある。そういった失われつつある音楽を視覚的に感じる要素みたいなことを考えたプロジェクトがJohn Daviesによる"Soundscape"だ。 …
去年夏、"最高にロマンティックな1室だけを売るというホテルビジネス"というエントリでパリの美術館“Palais de Tokyo”の屋上にできたエッフェル塔の絶景を臨む1室だけのホテルを紹介したけど、同じようビジネスモデルがAustriaで登場した。 "Graz(Austria)一…
広告は多くの場合、あまり心地良いものではないが、特に行動ターゲティング広告につけ回されるほど不快なことはない。Floodwatchは行動ターゲティングを含む、あなたのスクリーンに現れる全ての広告を洗い出すChromeエクステンションツールであり、データビ…
Coca-Colaが自販機を使ってスタント企画を始めて以来、ダンス,笑顔,欠伸...など、ユーザーのアクションと引き替えに商品をサンプリングしたり、プレゼントをすることによって、ソーシャルメディアでの会話を狙う自販機プロモーションが多発した。それだけ多…
Cannes, CLIO, One Showといった国際的な広告賞で必要なのは何か?...クリエイティビティ溢れるプロジェクトとそのプロジェクトをプレゼンする為のクリエイティビティ溢れるケーススタディビデオだ。突如広告界に舞い降りた"The Caseys 2014"なるアワードは、…
広告業界には目まぐるしく変化するトレンドがあり、一般的なトレンド同様にそれを主導する人、大多数の追いかける人、数少ない揶揄する人が存在する。John St.(中堅エージェンシー/カナダ)はその数少ない揶揄する側である。彼等が今回揶揄しているのは"Real-…
広告や雑誌グラビア、映像で女性モデルのイメージをフォトショップ加工することは、以前は"悪"ではなかったが、今、それはハッキリとバッシングの対象になっているようだ。 セクシー路線を直走る下着ブランド"Victoria's Secret"が新ブラジャーの広告コピー"…
以前"女性ブランドにとってフェミニズム的ストーリーが流行?"や"女性に自信を持って生きることを呼びかける物語の重複"等のエントリーで"フェミニズム的ストーリーテリング"の流行について書いたけど、この趣向は女性をターゲットとするブランドに確かな効果…
各地の高層ビルのTOP OF TOPを制覇する"ON THE ROOFS"(Vitaliy Raskalov + Vadim Makhorov / ロシア)が香港の高層ビル屋上の屋外ビジョンエリアに侵入&ハックし、"What's up, Hong Kong?"というメッセージとハッキングの模様を撮影した映像を流した。また、…
女性が自分自身にもっと自信を持って生きることを働きかけるDoveによるプロジェクト。5人の母娘が登場するんだけど、母娘双方に身体の中で自分の好きな部分・嫌いな部分を列記してもらい双方のリストを照らし合わせると、母と娘双方が嫌いな部分(=コンプレッ…
平日平均で550万人を運ぶNYCの地下鉄は世界7位にして北米最大の規模の地下鉄。そして、そこで囚われの身となる人たちは格好の広告ターゲットとなる。これまで、それを拒否しようと数々のアーティストがゲリラ活動を試みたが、依然として広告に囲まれる状況に…
JCDecaux, Florian Brillet, Nicolas Lelievreによる"Mens sana in corpore sano"(健全な精神は健全な身体に宿る)と題されたフランス国内のプロジェクト。街頭や標識といった公共物をゴルフ、フットボールなどのスポーツ空間に変え、国民の運動不足問題に貢…
"ストーリーテリング"は去年〜今年にかけての広告界におけるNo.1のバズワードだ。カンヌライオンズでも"ストーリーテリング"をテーマにしたセミナープログラムが多く、また、一部のクリエーターは自らを"ストーリーテラー"と呼んでいるそうだ。その"ストーリ…
"Perspective"(見方)と題されたAppleのフィルム。火曜日にカリフォルニアで行われた新製品発表会の冒頭に公開されたフィルムであり、トリックアート的手法を使った演出が印象的だ。 ここで語られているメッセージの一部を抜粋すると... いつも異なる角度で物…
スポーツブランドのミッションがアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートすること...であれば、Nikeがアスリートの移動用飛行機を開発していることも頷ける。 デザインコンサルティング会社"Teague"とのコラボレーションでデザインされた…
欧州最大の文化施設"Barbican"(ロンドン)で"Digital Revolution"なるイベントが9月14日まで開催中だ。これは初期のビデオゲームやシンセサイザーミュージックやコンピューティングから直近のインタラクティブアートやウェアラブルテクノロジーまで幅広く網羅…
週末に開催されたエミー賞で"Outstanding Commercial"が発表された。Cannes Lions, One Show, CLIO...etc 広告業界には色々と賞レースがあるけど、業界の事情や業界内だけのトレンドが反映された賞でもあり、一般的とは言えないだけに、TVCMに限定されている…
"Creative Review"がLevi'sの新作広告をかなり強く批判している。日本でLevi'sのようなビッグブランドを、こんなに強く批判するメディアなどないなぁ...と思い、少し訳してみた。 (以下適当和訳) Levi’sが新しい広告をリリースした。それはワクワクするよう…
彼の名は"サムスン"(Sam Sung)。アップルストアでこの前まで働いていた青年だ。"アップルでサムスンが働く"という何と皮肉な偶然だろうか。その彼がアップルストアのスタッフシャツ、ネームタグ、そしてその希少価値の高い名刺をセットにしてeBayでチャリテ…
去年・今年とカンヌライオンズで語られまくった"ストーリーテリング"について興味深い記事が"Creative Review"に掲載されていた。 Stefan Sagmeister(Sagmeister & Walsh/パートナー)は最近、クリエーティブ界隈で自らを「ストーリーテラー」と名乗る流行を…
"睡眠特化型ホテル"など、日本でも他のホテルとの違いを生み出すべく、色んな工夫がされているけど"Universal Music"と"MTV Europe"の並びにあるベルリンの"nhow"は欧州初の音楽ホテルと言われており、名曲タイトルに拘っている。ホテル内の場所やツールと曲…
"DDB Group Asia Pacific"が週明けにリリースした"The Idea Catchers”。広告業界史に燦然と輝く30のケースタディを背景に彼らが主張していることは、クリエイティビティの扱いに対する怒りだ。"クリエーターは普段から観察を繰り返し、思考し、注意深くアイ…
"Newcastle Brown Ale"は英国生まれのビールだけど、現在では米国を主要市場としており、昨年まではTVを使ってキャンペーンを展開してきた。所が米国にはBudweiserやCoorsといった巨大ナショナルブランドが存在しており、彼らが巨額の広告費を投下することか…
競合商品との機能差が小さくなっている今、ブランドは共感を呼ぶ大きな物語を欲している訳ですが、女性ブランドにとってフェミニズム的な物語が注目を集めているというか、軽い渋滞を起こしているというか。 #LikeAGirl(Always/P&G) 大人の女性や少年に"女の…
昨年に続いてカンヌライオンズ2014に参加できる幸運に恵まれました。参加してみて感じたことを"表テーマ"と"裏テーマ"としてまとめてみます。 表1. データをクリエーティブでストーリーに昇華 昨年も少なからず語られていた"データ"ですが、今年はデータのよ…
カンヌライオンズ各部門のグランプリ作品やグランプリを争った作品を中心に紹介してきましたが、その他にも気になる作品がいくつかありました。 Reunion(Google Search) 1947年、パキスタンがインドから独立し、両国の間では戦争を繰り返してきましたが、独…