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女性に自信を持って生きることを呼びかける物語の重複


女性が自分自身にもっと自信を持って生きることを働きかけるDoveによるプロジェクト。5人の母娘が登場するんだけど、母娘双方に身体の中で自分の好きな部分・嫌いな部分を列記してもらい双方のリストを照らし合わせると、母と娘双方が嫌いな部分(=コンプレックスを持っている部分)が同じという事実が発覚。

母親がもっと自信を持てば娘も自信を持てる。女性に自分自身を好きになることを呼びかけている。Doveは以前から、女性本来の美しさを応援する姿勢を鮮明にしているけど、同じ市場のライバル・Panteneもこれに近い姿勢を表している。

直ぐに"Sorry"と言ってしまう女性の性質に対して"そんなに謝る必要なんて無いよ。もっと自信を持って"といったメッセージを投げかけている。このフィルムを起点に"23 THINGS WOMEN SAY SORRY FOR ALL THE TIME (BUT DON’T ACTUALLY NEED TO APOLOGIZE FOR)"...女性が謝る必要が無いのに謝ってしまう23のこと...というネイティブアド的な展開もやっている。
ブランドが普遍的な社会的意義をブランドに纏わせ、それをブランドの物語として語りたいと思う今の広告トレンドが継続される限り、普遍的な社会的意義ってそんなに数ある訳ではないので、こういう重複現象は今後も起こりそうだと思います。