Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

広告はダメでアートは良い


平日平均で550万人を運ぶNYCの地下鉄は世界7位にして北米最大の規模の地下鉄。そして、そこで囚われの身となる人たちは格好の広告ターゲットとなる。これまで、それを拒否しようと数々のアーティストがゲリラ活動を試みたが、依然として広告に囲まれる状況に変わりは無い。
そんな中、アンチ広告活動の決定版としてリリースされたApp"NO AD"。AR技術を駆使し、NYC地下鉄の広告枠をスキャンするとアート作品が広告フレームに合わせて現れ、タップすると別のアートに変わる。この"NO AD"の共同ファウンダーであるJordan Seiler(元ストリートアーティスト)が100名のアーティストに呼びかけ、広告に代わって現れるアートを供給している。現在"NO AD"はNYC地下鉄内の100カ所の広告スペースに対応しているようだ。

NYC地下鉄に許可をとっていることは無いと思いますので、マーカー無しで読み取る技術が使われているのだと思います。今後は他の地下鉄網への適用を検討しているようです。
この手のプロジェクトで広告の代変えとなるのは常にアート。この夏行われた"Art Everywhere US"では全米500カ所の屋外広告スペースが著名なアート作品に置き換えられた(こちらは"NO AD"のようなゲリラ的プロジェクトではないですが)。


広告は嫌われ、アートは好かれています。好かれる広告、喜んで見てもらえる広告を考えなければなりません。