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2015-01-01から1年間の記事一覧

インスタグラムの写真を糸で再現する巨大マシン

6400個の糸巻きと36色・約907kgの糸を使って作られたこの巨大マシーンは、#F21ThreadScreenをつけて投稿されたInstagram写真を80×80の糸巻きで再現してくれる。謂わば、糸でできたピクセル画みたいな感じだ。 この大がかりなマシンを作ったのはブルックリン…

ビルボードを自然に帰す

「ハイウェイをアートギャラリーへ」とか言って、ビルボードをアート作品で埋め尽くす、「広告=悪」的アプローチは既に手垢にまみれた感があるけど、マサチューセッツ州のI-93とI-95沿いのデジタルビルボードで行われているBrian Cane(アーティスト)による"H…

良いストーリーがプロダクトを輝かせる

NIKEの新型シューズ"FLYEASE"のバックストーリーを語るビデオ。ちょっとジーンと来た。プロダクトの魅力をより大きく引き出すのは良いストーリーテリングだなぁと改めて思った次第です。 ことの始まりは2012年。NIKEの共同創業者であるMark Parkerが16才の高…

食糧危機の救世主 CropX

大規模な農地を効率的に耕す機械の導入や害虫に強く、単位当たりの収穫を高める品種改良など、農業の革命って、これまで色々とあったけど、いずれも水は十分にある、というのが前提だった。よって、ある地域ではこの水を巡って地域間紛争が起こるなんてこと…

デジタルパーソナルトレーナー

アメリカでは24時間オープンのチープなフィットネスクラブが増えている一方で、ウェイトトレーニングの正しいフォームを知らないことが原因となって怪我が多発しているみたいだ。かといってパーソナルトレーナーに依頼するとなると100ドル/h程度支払わなくて…

King by GRADES

TAICHI KIMURAが手掛けたMV"King by GRADES"。曲、アーティスト共に全く知らないけど映像は文句なしに傑作です。 出演している女の子(Laika Takasu)って、テレビでもかなり活躍しているダンサーみたいですが、踊り、動き、表情、アームバズーカの使いこなし…

ミュージアムのアトリウムに登場したビーチ

National Building Museum(Washington D.C.)の夏の恒例のイベント"Summer Block Party"の一貫として"The Beach"なるプログラムが実施されている。ビーチといっても、砂が敷かれているわけでも、プールがあるわけでもない。750,000個のリサイクルボールが930…

ユーザー以外からSiriに働きかける

スウェーデン政府は交通事故ゼロを目指す"Mission Zero"という野心的なプロジェクトを推進しているんだけど、トヨタがこのプロジェクトに対する賛同の意思を示すべく、"Sirious Safety Message"というラジオとSiriを使った企画を展開している。 これは最近問…

溺死事故を劇的に減らすかもしれないウェアラブルデバイス

夏になった途端に水難事故、特に「溺死」のニュースを大量に目にしますが、この手首に装着するウェアラブルデバイス"Kingii"は、溺死事故防止の切り札になるかも知れない。 IoTとか全然先鋭的なテクノロジーではなく、溺れてヤバい! と感じたら、手元のレバ…

歴史上最高のサーフィン広告

"World Surf League"のオフィシャルパートナーであるサムスンによるプロサーファー Gabriel Medina, Mick Fanning, Sally Fitzgibbons, Malia Manuelをフィーチャーしたビデオ"We Are Greater Than I."...ジーンと来るワードだ。個人主義やエゴはいらない、1…

インターネットで溺死

英国・アイルランド沖は波も荒く、また夏でさえも水が冷たいことから、不意に海に落下した場合、寒さのあまり手足が硬直し、動きがとれず、50%は溺死するらしい。たとえ、波が穏やかであっても"リップカレント"(沖に向かう強い流れ)が発生し、数秒で沖に流さ…

万引きするぐらいならポイントプログラム使った方がいいよ!

英国の百貨店"Harvey Nichols"の監視カメラがとらえた万引き~逮捕までの映像。かなりショッキングで思わず見入ってしまうんだけど、これは万引き防止のための見せしめ映像ではなく、Harvey Nicholsの"Rewards"(=ポイントプログラムApp)のPVだ。意味するとこ…

ウォータースライダーがブラックホールとして蘇る

新規投資を諦められ、朽ち果てていくテーマパークがある。そんな見放されたテーマパークでも、現代の技術やアイデアがあれば、巨額投資無しで延命・復活できるかも知れない。 ドイツのウォーターパーク"Bad 1"にあるウォータースライダーはどこにでもある老…

枯れ果てていく石油エネルギーの現実と再生可能エネルギー時代の到来を感じるキューブ

EUが支援する再生可能エネルギー推進団体"ACE for Energy"が再生可能エネルギーの必要性を社会に対して啓蒙し、ムーブメントを高めるために2013年に開催したオープンコンペティション"Imagine Energy"で最高賞を受賞した5 CUBE(by De Siún Scullion Architec…

社員を巻き込んでコンテンツを拡散させる

最近読んだ「明日のプランニング」(佐藤尚之著)に"社内の生活者に対してもきちんとコミュニケーションして共感を得なければならない"という一節があった。社員が居心地良さそうにしている会社は恐らく良い会社だと想像できるし、そういうイメージはソーシャ…

インスタグラムが殺すブランド、インスタグラムを活かすブランド

80~90年代に市場を支配したGAPが13ヶ月連続で減収を記録。GAPは年間のトレンドを予測し、デザイン・製造しているがこれが大きなネックとなっている。 対して、Forever21, H&M, ZARAの"Fast Fashion"勢はインスタグラムをはじめとするソーシャルメディアでト…

中国では場所・人・イベントの名前というのは他のカルチャーよりも話のネタになる傾向がある

海、青空、山、動物、遺跡...かつてはこれらの印象的な写真や映像を見せつけるのが観光キャンペーンの定番だったけど、"The Best Job in the World"(2009)あたりから、企画の質が大きく変わって、今ではそういった正攻法はあまり目に入って来ない。 "Great C…

与えられる分与えて、必要としている分だけ取る

先月、L.A.のUnion Stationの通路に貼り出されたボードに、行きかう人々が1ドル札をピンで留めていく。中には10ドル札、20ドル札の人もいる。そしてまたある人は、そのお札を取っていく。大抵は1ドル札を1枚、あるいは2枚取っていくが、中には取れるだけ取っ…

カンヌライオンズはSXSW化する?

ここ数年、様々な要素を取り込んで急拡大するカンヌライオンズですが、次のターゲットは"SXSW化"すること、つまり、スタートアップが集う場になる...という記事がAdageに出てしました。 その布石として、今年、Unileverが"Foundry50"というプログラムを立ち…

カンヌライオンズ2015、気になった作品

カンヌライオンズ、終了いたしました。受賞作品の中で気になった幾つかの作品を書き留めておきたいと思います。 EYE PLAYS THE PIANO 視線追跡機能を搭載したヘッドマウントディスプレイ『FOVE』を使い、手や腕を使わずに目線だけで音楽を演奏することのでき…

インターネット上の世界で一番危険な町

"The Most Dangerous Town on Internet"というドキュメンタリーフィルムが公開された。それによると、インターネット上の世界で一番危険な町はルーマニア中部のRamnicu Valcea"。ハッカーの聖地と呼ばれ、ここを拠点に米国の中枢にサイバー攻撃を仕掛けてい…

カンヌライオンズ、プロダクトデザイン部門で偽りのクレジット事件

先日「カンヌライオンズの浄化が始まったか」などと書きましたが、今、現地ではカンヌライオンズのいやらしい部分が露わになっているようです。事の発端は"The Lucky Iron Fish"(Geometry Global Dubai)がProduct Design Lionsのグランプリを受賞したことに…

デザインが医療を救う~動物実験を無くし、医療開発時間とコストを大幅削減するチップ

毎年、ロンドンのデザインミュージアムが選出している"Best Design of the year"に"lung-on-chip"と呼ばれるプラスチックのチップが選出された。このチップはハーバード大学の"Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering"が開発した人間の器官の…

カンヌライオンズの浄化が始まったか

カンヌライオンズ、今年も始まりました。ここ数年、ソーシャルグッドが大きなテーマとなっていますが、その一方でアワードへのエントリーフィーだけで30億円近く稼ぎ、莫大な収益を得ているにも関わらず、それをソーシャルグッドな方面に(恐らく)1セントたり…

インターネットで一歩先を行くアダルト界の新手

アダルト業界はインターネットの世界で常に一歩先を進む存在であることはよく言われていることだけど、この"#Hands Off"という企画はかなり感動的だ。 このビデオに登場する"Marc Dorcel"は欧州アダルト界のキングらしいんだけど、彼の目下の悩みは、ネット…

自転車社会に対応したドライブスルーサービス

特に先進国では「車より自転車」の傾向が強くなってきていて、自転車専用道路の設置や自転車増加に伴う道路交通法改正なんかが行われているけど、そういった移動手段の変化があるならば、これまで自動車向けだったドライブスルーでも自転車対応が必要になっ…

父の日のプレゼントに、ウェアラブル・ネクタイ"Tie-Fi"

今週末は父の日。父の日の定番プレゼントと言えばネクタイ。でも、お父さんが本当に欲しているのは子供たちとの楽しい時間。普段仕事で忙しいだけに、その気持ちはとても強いんだけど、最近の子供と言えば、デジタルデバイスに夢中になってお父さんのことな…

仲が悪い集団同士を別々の場所に座らせると暴力の嵐が吹き荒れ、混在させると平和になる

これはかなり不思議だけど、何となくわかるような気がするというケーススタディだ。Porte Alegre(ブラジル)地区にある2つの伝統的フットボールクラブ「インテルナシオナル」と「グレミオ」は長年のライバルであり、双方のファンが熱狂的過ぎてタービーマッチ…

3Dプリントで橋を造る

3Dプリンティングと言えば、大小様々ながら、箱の中で何かをつくるイメージがあるけど、ロボットアーム型のこのマシンは空中にアルミ、ステンレス、スチール、銅を出力しつつ、溶融金属を流し込むことで支え無しで橋を建造する3Dプリンタ。近く、このマシン…

世界で一番つまらないビデオ

"The Most Boring Viral Video"というタイトルの通り、とてもつまらないビデオ。しかし、このホームレスのおじさんが延々と語る話を聞いていると、その意図がわかってくる。このビデオにはビッグクライアントが広告のトリガーとして好んでオーダーするhome, …