インスタグラムが殺すブランド、インスタグラムを活かすブランド
80~90年代に市場を支配したGAPが13ヶ月連続で減収を記録。GAPは年間のトレンドを予測し、デザイン・製造しているがこれが大きなネックとなっている。
対して、Forever21, H&M, ZARAの"Fast Fashion"勢はインスタグラムをはじめとするソーシャルメディアでトレンドをウォッチし、ZARAの場合は、2週間毎に商品企画・製造(外注)することで、ミレニアル世代のニーズに即時対応している。つまり、インスタグラムが"Fast Fashion"を加速させていることになる。一方、GAPと同じくインスタグラムに殺されるであろう1年タームで動くブランドは、Abercrombie & Fitch, Ann Taylor, American Eagle などのブランドだそうです。
これと同じことはコミュニケーションの世界にも言える訳で、Coca-Colaなどが、リアルタイムマーケティングを強く意識している。Coca-Colaは世界23箇所にソーシャルメディアの動きを監視する"Hub"を構え、その動きを"Hustle"というコンテンツ作成部隊に集約し、即時にリプライしていく。例えば、Coca-Colaを使ってプロポーズしたカップルを発見すれば、"おめでとう"のビジュアルを作ってリプライするといった感じ。
これは"Hub"の模様。
世に流れ出るCoca-Colaのコンテンツの内、85-90%はユーザージェネレーテッドであることから、それらに対して沈黙せずに動向を見つめ、機を見て働きかけていくという方針のようです。(カンヌライオンズ2014〜Coca-Cola: WINNING IN REALTIME)
インスタグラムはアパレル業界以外にKODAKなんかも葬っている訳で、何が何にどう作用するかはとても複雑で、予測と行動を怠ると確実に死んでいくという厳しい現実です。
(via Bussiness Insider)