Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

ビルボードを自然に帰す

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「ハイウェイをアートギャラリーへ」とか言って、ビルボードをアート作品で埋め尽くす、「広告=悪」的アプローチは既に手垢にまみれた感があるけど、マサチューセッツ州のI-93とI-95沿いのデジタルビルボードで行われているBrian Cane(アーティスト)による"Healing Tool"なる企画は興味深い。ビルボードを周辺環境に溶け込ませ、ビルボードごとその存在感を消してしまおうという趣向だ。

この写真などは、一見ビルボードなどない、ただの森に見える。

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大半の角度は全然溶け込まないです。道路上からの視野限定です。致し方無いです。

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夜空には若干大きすぎる月を。

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夜間なのに部分的に昼の木々というのもオツなもんです。

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いや、何かシュール且つ本質的で好きです。"Healing Tool"というぐらいだから、癒しが表のテーマなんだろうけど、「広告の配信をある時間帯だけ止めて、絵画とか写真とかアート作品を配信してもビルボードの躯体そのものが邪魔で、こんなものそもそも無い方が良いんだよ!」というような感じに見えてオモシロイ。