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放送vs配信ではなく、放送の中に新しい変革を起こすVICELAND

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ネットがこの世に誕生してから、多くのWebメディアが誕生し、伝統的なメディアがネットに進出したけど、その逆、Webメディアが伝統メディアに進出するというのは、あまり聞いたことがないです。

そんな中、若者に絶大な人気を誇る"VICE"が"VICELAND"という名で、2016年2月にCATVに本格参入します。雑誌からスタートしたVICEは、Webメディアとして大きく飛躍し、そして、テレビにやってきた訳ですが、CATVと言えば、ネットフリックスなどのストリーミングの影響でコードカット(解約)が相次いでいるので、逆張り的な感じもします。

ビデオによると、アシッドバイオレンスや若者の犯罪など、渋い問題も扱うけど、ノリはヒップな感じ。"VICE NEWS"でも長尺ドキュメンタリーをやってますが、そのノウハウを活かして制作するようです。制作陣には、Spike Jonzeも名を連ねております。
彼らが従来のテレビと大きく違うところは、その収益源。「ネイティブアド」を主力収入源とし、番組だけでなく、自社で広告もつくって、従来のテレビで弊害となっている退屈なコマーシャルブレークを排除しようというアイデアです。
今、テレビ界隈で起こっている変化って、放送vs配信みたいになっているけど、放送に新しいフォーマットを持ち込むというのは新鮮で、VICEのチャレンジに注目したいです。