Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

あなたはコンテナルームに隔離された見知らぬ若者を助ける良心を持っているか?


スマートフォンという娯楽装置を携帯し、四六時中友人とつながっている時代、どちらの若者も軍隊には行きたくないが、国民を守る側にとっては重大な問題だ。そんな悩みを持つスウェーデンの軍隊が若者たちの良心を呼び覚まそうと、ストックホルム市内に1機のコンテナルームを配置した。
このコンテナルームの中にはテレビも無い。スマートフォンも使えない。ただ椅子があるだけだ。ここに入ると次に交代要員が現れない限り外に出ることは出来ない。そして、このコンテナルームの中の模様は監視カメラを通じて、「誰が守るんだ?」というメッセージと共に、Youtubeのバナー広告や屋外ビジョンで中継されている。
映し出されるのは、普段四六時中スマートフォンを使っている若者。イライラしたり、手持ちぶさたの様子が窺える。つまり、その映像を通じて若者たちの良心に訴えかけて、交代要員になってもらおうという試みであり、「1人の見知らぬ若者を守る(助ける)」ということが「国民を守る」ということに繋がるとの考えだ。

87時間に渡って実施したこの試み、74人の善意ある若者が協力した。娯楽という敵は強大です。