Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

イメージが味覚を支配する


多くの人はかなりの部分バイアスに支配されているかも知れない。例えば、朝市で売っている食材は新鮮でおいしくて...一方でディスカウントスーパーマーケットで売っている食材は大量生産で、味は期待できないと思い込んでいる。その思い込みは実際の味覚すらも支配しており、朝市で試食すると何でもおいしく感じ、スーパーで試食すると何でもそこそこに感じる。
こんな人々の思い込みを捉えているのがディスカウントスーパーマーケットの"Lidl"。
東ロンドンの青空市場で肉や野菜、チーズなどの食材を大量生産では無い食材を装って販売した所、食べた人は"最高だね!"を連発。そして、最後に"安いでしょ!Lidlだよ!"っと告げると例の外人得意の笑いが起こり、"Lidlやるね!"みたいな感じが残る。

"Lidl"は以前にも同じコンセプトでキャンペーンを展開している(確かカンヌライオンズで受賞したような)。"Lidl"の食材だけを使ったハイエンドなレストランをオープンさせたのがそれで、勿論客には"Lidl"の食材であることを伏せた状態でサービスした。

イメージは味覚まで支配できるんですね。自分もその兆候があるので冷静にならなければ。