Jack Daniel's創業者を死に至らしめた「金庫」が100年の時を経て公開
KFC / カーネル・サンダース、日清食品 / 安藤百福など、多くのブランドは創業者にまつわる神話的なストーリーを持っていて、それがブランドのフィロソフィを語り、ユーザーを唸らせるわけだけど、Jack Daniel'sのそれはかなり奇妙です。
Jack Daniel'sの創業者はJasper Newton"Jack"Daniel。ある日、彼は金庫の暗証番号を忘れてしまい、苛立ち、金庫を思い切り蹴り飛ばした所、足先に壊疽を発症。やがて、それが足全体に広がり、片足を切断。それでも壊疽は止まらず、合併症がおこり、1911年、61才で他界した。
これが「死の金庫」。ストーリーを知らなければ、傷だらけのその姿に「歴史の重み」を感じますが、知ってしまった今は複雑です。
これ、かなりの黒歴史ですが、Jack Daniel's創業150周年記念イベント「Jack Daniel's Lynchburg General Store」(NYC, シカゴ, マイアミで開催)で、Jasper Newtonを死に追いやった門外不出の「死の金庫」をお披露目しているとのこと。
ミステリアスと黒歴史は紙一重です。
Lynchburg蒸留所のVRツアーやフランク・シナトラ トリビュートライブ、バーバーショップなど多彩なブランド体験の機会が用意されているのですが、その内の1つが「死の金庫」というわけです。1つだけ趣向が違い過ぎる。
とはいえ「死の金庫を蹴飛ばすイベントなんて渋い !」と思ったのですが、蹴るのは禁止とのこと。残念です。
(via ADWEEK)