Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

よく見かける高性能義肢プレゼントの新展開

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Alex Pring(7才)は生まれながらにして右腕が無く、義肢と付き合ってきた...という話のオチは、高性能な義肢をテクノロジー企業がプレゼントし、涙を誘うのが定跡形だけど、このビデオが描く物語はもう少し巧妙だ。

ビデオに登場するプレゼンターは俳優のRobert Downey Jr.。自らの当たり役である映画"Iron Man"のTony Starkに扮している。RobertはAlexと握手し、2,3言葉を壊した後、アタッシュケースを開ける。中から出てきたのは"Iron Man"のアーム型義肢だ。Alexは大喜びで自分の腕に装着し、RobertもまたIron Manのアームを装着し、2人で楽しい時間を過ごす。微笑ましい光景だ。Alexがスーパーヒーローのファンであるということから企画されたことは言うまでも無く、加えて、映画"Avengers~Age of Ultron"が5月に公開されることから、そのプロモーションとしても機能している。

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因みに、この義肢はMicrosoft One Noteがオーガナイズする"Collective Project"と"Limbitless Solutions"が開発した3Dプリンタ製の義肢。義肢は個々人の骨格などによって形状が異なるため職人技が必要であり、非常に高価になってしまうが、3Dプリンタで造ることにより、個々人の状況に対してフレキシブル且つ安価に対応できる。

この手の仕掛けがヒーロー映画のプロモーションであるというのが斬新です。Alexの表情を見ると良い企画だなと思います。