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カンヌライオンズ2014〜Film Craft部門 / Branded Content & Entertainment部門


Film Craft部門 / Branded Content & Entertainment部門の受賞作品が発表されました。何と共にグランプリ該当作品無しとなりました。これは1995年以来の出来事で、当時はまだFilm部門とPress/Poster部門の2部門しか無かった時代だ。しかも、Press/Poster部門に至っては金賞も該当作品が無かったようだ。また、1980年(Film部門のみの時代)もグランプリは無かった。当時は、翌年のエントリー数に影響をもたらしたそうだが、来年はどうだろうか?
Film Craft部門
金賞は16作品も選ばれている。グランプリ該当作品無しの反動だろうか?良いのが多すぎてグランプリが選びきれなかったのでしょうか? いずれにしても"グランプリ該当作品無し"は満場一致とのことです。
金賞を受賞したのは"The Epic Split""Scarecrow"など、常連組に加え、 "Pick Them Back Up"(P&G)が受賞した、一連の"Thanks Mom"シリーズだ。

Branded Content & Entertainment部門
こちらも金賞は11作品。数が多すぎて"金"の価値が劣化しないといいですが。金賞を受賞したのは"The Scarecrow""Sweetie"などの常連組に混じって、 "Oscar Selfie"(Samsung)が受賞した。
アカデミー賞の司会"Ellen DeGeneres"にGalaxy S4を渡してセレブたちとSelfieしてもらい、本番中にTwitterにポストしたら、45分以内に100万RT達成したというプロダクトプレースメント企画(詳しくは"アカデミー賞におけるソーシャルメディアやプロダクトプレースメントなど〜裏切られたオフィシャルスポンサーのサムスン, Pepsi?")。


このためだけではないけど、Samsungアカデミー賞に2000万ドルを投下しているので、金にモノを言わせている感は無いだろうか? また、Ellenが放送後にiPhoneからTweetしたことも話題になったし、その後、オバマ大統領にSelfieを仕掛け、Samsungの行儀の悪さが露呈しただけに、金賞を与えることには少々疑問が残る。