パブリックスペースにピアノを置くだけ〜コミュニティビルディング・アイデア
公園、バス停、駅、市場...パブリックスペースにポツンと置かれたピアノ。そのピアノには"Play Me, I’m Yours"(弾いていいよ。私はあなたのものだから)とだけ記されている。そして、通りがかった誰かがピアノを弾き始めると自然と人が集まってくる...。
この"Play Me, I’m Yours"プロジェクトはLuke Jerram(アーティスト)のアイデア。毎日多くの人がパブリックスペースを行きかうものの、何も話さない状況に「コミュニティの危機」みたいなことを感じ、その解決策の1つとしてこのプロジェクトは実行されている。
ピアノはアーティスティックにペイントされていることが多く、誰が弾いたっていい。
2008年、Birminghamで15台のピアノと共に始まったこのプロジェクトは、以降、ロンドン, NYCなど世界46都市で行われ、延べ1,300台のピアノが人々を楽しませた。
ホームレスと思しき人だって弾いていい。
こんな風にさりげなく表れて、凄いテク見せて去っていく人もいる。Henri Herbert(Jim Jones Revueのキーボード)。プロのようだ。
Alicia KeysやJamie Cullum, Cyndi Lauperなど、著名人も主旨に賛同して、パフォーマンスを披露したらしい。
このラテンな感じとか、とても良いです。
今年は、既にメルボルン、マヤグエス(プエルトリコ)、メキシコシティ、リマで実施し、この後、ルクセンブルグ、ジュネーブ、パリなどで実施予定。また、継続的に開催地を募集している。日本だとどうなるだろうか。
大層な仕掛けをするでもなく、ピアノ1台置くだけで町のムードが変わり、通りを行きかう人々の距離が近くなるという、とても素敵なアイデアです。