カンヌライオンズ2016、個人的に気になった作品(痺れる作品とインチキ作品)
カンヌライオンズ2016が終了しました。アワードのカテゴリーが年々追加され、ライオンズヘルス、ライオンズエンタテインメント、ライオンズイノベーションと、スピンオフイベントが展開されるに伴い、ほとんど表に出ないながら昨年上場を果たしたオーガナイザーの収益も天井知らず、ということのようで羨ましい限りです。この拡大はどこまで続くのか、興味は尽きません。
SONIC「#Square Shake」
JUKEDECK
Beats by Dre「#Straight Outta Somewhere」
I SEA
Co-op「The Organic Effect」
ソーシャルメディアスターが「涙のソーシャル引退宣言」し、逆に「ソーシャルメディアと闘う戦士」になってリブランディングを図ろうとするも、意図がバレて悲劇的な結末を迎えるというパーソナルブランディングの困難さを物語る話
ソーシャルメディアを駆使してパーソナルブランディングを実行し、一儲けしている人はたくさんいらっしゃいますが、この分野もかなり競合がキツイ状況になっていることはだいたい察しがつきます。これは1人のソーシャルスターが競争から一歩抜け出そうと、大博打に打って出て、悲劇的な結末を迎えるという話です。
これが、泣きじゃくりながら、ソーシャルメディア引退を語るビデオ(を紹介したビデオ)です。
ギャラリー空間を覗きこむ巨人。セルフィ企画に狂ったように押し寄せる人を見て、セルフィが21世紀の偉大な発明であると感じた次第です。
ギャラリー空間を覗きこむ巨人。よく見るとミニチュア模型ギャラリーが用意されていて、人が覗き込むことで、こんな写真ができあがる。世の写真の半分以上がセルフィではないかと思われる今にピッタリな企画です。ちょっと「進撃の巨人」っぽくもありますが、とっても精度が高いです。
ミニチュアは全部で4タイプ用意されています。これはルーベンス展開催中のルーブル。細部までこだわっています。女性の長い髪がフロアに広がる感じがいいです。
ダミアン・ハースト展開催中のテートモダン。最近、毒ガスを発することが明らかになった出世作「Natural History」もディスプレイされております。
ロイ・リヒテンシュタイン展開催中のガゴシアンギャラリー。
この企画の作者であるTezi Gabunia展開催中のサーチギャラリー。
"Put Your Head into Gallery"となづけられたこのプロジェクトの撮影模様です。イベントとして実施したみたいですが、長蛇の列です。セルフィへの異常な関心が現れています。セルフィは21世紀の偉大なる発明です。
いじられるエリザベス女王を見て、白々しくない偶然を仕込んでみたいと思った
ちょっと前の話ですが、英国・エリザベス女王の90才のバースデーパレードが行われました。女王の鮮やかなグリーンの洋服が印象的です。
ところが、この「グリーン」によって、クロマキー合成が可能となり、いろんなコスプレ写真がネット上に投稿されるという事態が起こりました。
バットマンにされたり、近衛兵にされたり、かなり遊ばれています。
公園の大木にネットを張れば、そこは至福の空間に。
広々とした芝生と豊かな木々がある公園は、それだけで憩いの空間であるわけですが、さらに一工夫することで、そこら辺のアミューズメント施設では到底及ばない魅惑的な空間になります。
これは、イタリアの南チロルで行われた"Art & Nature"ってフェスティバルで公開されたクロアチア / オーストリアのデザインスタジオ"Numen / For Use"の作品。公園にある大木にネットを張るだけで(張るのはすごく大変なんだけど)、強烈な吸引力を感じる次第です。
昼寝したり、本読んだり、ただただまったりしたり、カップルでいちゃいちゃしたり...。いやぁ、いいです。
シンプルな施設ながら、構造はかなり複雑、職人技が駆使されております。
VRとか先端技術もいいんですが、個人的にはこちらが好みです。家の近くに欲しいです。
(via Contemporist)
5日間に渡り、次々にストーリー性のある10秒動画をSnapchatに投稿し続け、フォロワーを唸らせ続けつつ、それらをパッケージ化してオンデマンド配信する映像ビジネス
天才の仕業。本棚をテトリスに。
本棚。自分の家にもありますが、これを本やモノを置く家具以外の目的で使う発想はかつてしたことがありません。
しかし、世界には天才がいるもんです。本棚のグリッドを使ってテトリスをやってみようと考えたのはØyvind Berntsenです。文字からしてトルコ人でしょうか。