アメリカ大統領選。チャットボットが有権者登録に一役買う。
2回目のディベートも終わり、大統領選投票日まで1ヶ月ですが、この時期、投票率を上げるために最も大切なことは有権者登録。アメリカは日本のように住民基本台帳がないので、投票者としての登録が必要となる。
結局、これがかなり面倒なのか、2012年は選挙権保有者の内57%しか投票しておらず、今回は選挙人登録率向上にチカラが入っております。Doritosなんかも一役買ってましたが、こちらは、シカゴ拠点の非営利団体「Ad Council」とクリエーティブエージェンシー「R/GA」が組んで、Facebook Messengerを使って登録へ誘導する「GoVoteBot」という試み。
チャットボットと会話しながらなら、登録バリアも越えるだろうという考えです。
※とはいえ、メッセンジャー上で登録完了するわけではない
取り敢えず軽くやってみましたが、こんな感じ(下)で二択・三択で選択肢を提示してくれたり、フリーで質問などもでき、かなりわかりやすいと感じました。また、各州によって異なる登録方法にも対応しているとのこと。
州によって登録方法が異なり事情がわかりづらいのですが、概ね若者は登録率が低く(2012年:38%)、チャットボットを使うことで改善が期待できそう。もう1つ大きなバリアとなっているのが「引っ越し」(引っ越した場合は、必ずその土地で新たに登録が必要)なんだけど、Facebookのプロフィールで最近居住地を変更したユーザーをターゲティング広告で捕まえて「GoVoteBot」へ誘導する手はずとのこと。
大流行中のチャットボットだけど、こんな所で役に立つんだなと、その汎用性の広さに感心します。Facebook広告の使い方もなるほど。
勿論、日本では有権者登録は不要だけど、主要テーマにおける各党のスタンスを教えてくれたり、投票日アラートであったり、政治に関心が持てない人たちを投票に引き込むために、チャットボットを何らかの形で活用できるのではないかと思う次第です。
(via ADWEEK)