大統領選・選挙人登録しない人たちに捧げる見た目はDoritos、中身は段ボール製のチップス。
Doritos。
スッキリしたパッケージデザインです。封を開けて食べてみたいところですが、開けたらこのざまです。中から出てくるのは、味がない、サクッとした食感もない、チップスの形をした、ただの段ボール紙。
食べようとした瞬間、ぎょっとすることは間違いない。
このDoritosは"NO CHOICE"という名称。どういう意味があるのか?
現在、アメリカは大統領選真っ盛りだけど、アメリカには住民基本台帳がないので、投票するためには個々が選挙人登録を行わなければならない。所が、大学生の登録率が著しく低く(2012年は38%)、彼らに登録を促すためにつくられたのが、"NO CHOICE"だ。
If you're not registered to vote, you get no choice.
選挙人登録しなければ、自分の未来を選択できない。
登録しなければ、どんな結果になっても知らないし、それほど愚かしいことはない。"NO CHOICE"を手にした人にこう感じてほしい。
Doritosは"Red vs Blue"(共和党 vs 民主党)なるウェブサイトを立ち上げ。選挙登録していない知人に対して"NO CHOICE"を送るプロジェクトを実施している。
また、各地の大学をCOOL RANCH(青)、NACHO CHEES(赤)が並ぶスペシャル無料ベンダーが巡回(この辺りもきめ細かく、赤と青のフレーバーを選んでいる)。まず最初に「選挙人登録したかどうか」を問われ、次いでCOOL RANCH、NACHO CHEESどちらが欲しいかを選択する。もし「NO(未登録)」を選択すると、いずれのフレーバーを選択しても"NO CHOICE"が出てくる。
更に、未登録者がベンダーを通じてメルアドを入力すると、登録プロセスをスタートさせるリターンメールが送られてくる仕組みも導入している。