Campaign_Otaku

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原爆投下から70年。デザイナーが自らの血を使ったポスターで共感の気持ちを表す。

 

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1945年、広島・長崎に原爆が投下されてから70年が経った。このメモリアルイヤーを記念してUniversity of Maryland Art Galleryが、この秋、展覧会"Questioning the Bomb"を開催するにあたり、世界最大の独立系デザインコンサルティングカンパニー"Pentagram"のHarry Pearceにポスター制作を依頼し、完成した作品が原爆のキノコ雲を象った"It's All Our Blood"。つまり、この赤色はPearceの「血液」というわけだ。

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Pearce曰く、

あの日起こったことを象徴するのは「私たち人類の血」であり、それを描くために自分自身の血液を使った。私たちは未だにあの時と同じ雲の下で生きており、私たちにとってあの出来事は今も続いている。それは痛ましい出来事に共感する気持ちを控えめに表している。

制作過程を紹介するビデオ。
水槽に水を張り、そこにPearceの血液を垂らして、キノコ雲のような形になる瞬間をカメラで捉えているようです。英国人であるPearceが連帯を感じてくれているというのは、何となく嬉しいです。