SXSW Accelerator 発表!
Austinで開催中のSXSWでスタートアップ企業の登竜門となるコンペティション"Accelerator"(Oracle提供)の6部門のグランプリが発表された。
交換するパーツをビジュアル検索できるサービス。カスタマーサービス部門を効率化して、セールスプロセスに組み込むのに役立つ。
パブリッシャーがコンシューマの環境(セットトップボックス、モバイル、Web App...など)に関わらず直接ビデオストリーミング配信するためのクラウドサービス。これによりパブリッシャーがビデオコンテンツから簡単に収益を得られるようになる。
3.Digital Health and Life Sciences Technologies部門: Tinnitracks
あなたの大好きな音楽で「耳鳴り」を治療。患者の耳鳴りの原因となっている神経細胞の状況に合わせて、音楽をフィルタリングし、治療に役立つ音楽へとリアルタイムで転換する。その効果は科学的に証明されており、モバイルAppとWeb Appが用意されている。こりゃ凄いわ。
4.Innovative World Technology部門: SLANTRANGE
Droneを使って農作物の健康を正確に測定し、農業の生産性を高めるツール。測定するフィールドの範囲を正確に捉え、比較的早い段階で各位置ごとの収穫物の健康状態を判断できるのが特徴。世界の食糧問題に貢献する技術だ。
5.Social Technologies部門: Real Savvy
人生最大の買い物「マイホーム」をサポートするサービス。不動産会社とオーナー(売り手側)が協働で情報を制作・登録でき、買い手はPinterestのようなイメージで物件をPinして管理できる。現在はAustinとDalasを中心にサービス提供している。
子供向けのウェアラブルフォン＋GPSトラッカー。デバイス自体にスクリーンはなく、物理的なボタンで操作するようになっている。電話をかける相手は音声認識で選択するようになっている。昨年、Kickstarterで140,000ドル調達に成功した。
その他、3つの部門が用意されている。
Best Boots Trap Company: SIX(Lyric Speaker)
SIXは博報堂グループのクリエーティブエージェンシー! "Best Boots Trap Company"は今後飛躍の可能性が感じられる企業に贈られる。Lyric Speakerはモバイル端末で音楽再生時、音楽に同期して歌詞が表示されるスピーカー「Lyric Speaker」を開発した。スピーカーに装着された透過スクリーンに、歌詞が美しいモーショングラフィックで表示される。デジタル時代になってないがしろにされがちな「歌詞」という音楽の楽しみを再確認させるテクノロジーだ。素晴らしい!
Most Innovative Company: BioBot
BioBotsは細胞などを印刷することができる3Dプリンター。一般的にバイオ3Dプリンターはかなり高額だが、Biobotsは5,000ドルと格安。複雑な臓器を作り出して、そのまま人間に利用するということまだできないが、細胞実験などに使う組織をプリントすることは可能で薬の実験などには利用することができる。生きた動物を利用していた実験など3Dプリンターで必要な組織をプリントすることができれば研究開発に掛かる大幅な時間とコストを節約できる。
One-Minute Pitch: ShotTracker
バスケットボールのシュート練習の状況を記録し、成長をサポートしてくれるウェアラブルデバイス。
農業や医療など人間の生命と直接関係する分野を含む広い分野でテクノロジーが問題解決することがテーマになっていて、素晴らしいコンペティションだと思います。エントリーフィーがたったの200ドルというのも良いです。
