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クリック工場は実在! Channel4が潜入取材


英国'Channel4'の報道番組“Dispatches”が8月5日に放送した内容によると、Facebook'いいね!'やYoutubeの視聴を捏造する「クリックファーム」は実在するようだ。
※“Dispatches”の告知ビデオ(1:25秒過ぎあたりからが特に見所)

番組が切り込んだのはバングラデシュのダッカにあるクリックファーム“Shareyt.com”で価格は1,000いいね!で15ドルでYoutubeは1,000視聴で3ドルという設定。
「クリックワーカー」は三交代制で働き、薄汚い部屋でひたすらスクリーンに向かって'いいね!'や'フォロー'を繰り返し、1,000いいね!または1,000フォローで1ドル稼ぎ、年収は120ドルに満たない。

多くの企業がYotubeの視聴数やFacebookのいいね!数、Twitterのフォロワー数を成果指標にし、31%のユーザーがその数を購入の際の信用指標とするお陰で"King of Facebook"と呼ばれるこのクリックファームの経営者'Sharaf al-Nomani'は大儲けしている。ソーシャルメディアだけてなく、成長著しい成果報酬型のネット広告も彼らの儲けに一役買っている。
Shareyt.comは現在83,000の偽アカウントを所有しており、いくつかの企業はレギュラーでマーケティング活用している。インタビューに答えたある青年は1人で1,000アカウントを扱っているという。経営者が語るには、いいね!の3〜4割はバングラデッシュ国内で捏造されているとのことで、それが事実ならばバングラデシュで25,000人が偽クリック業に従事していることになる。
一体、どのような企業がサービスを利用しているのだろうか?
取材中、ゲーム会社'Hasbro'のオンラインカジノ部門が偽いいね!をオーダーしていることを発見したようで、'Hasbro'に確認した所によると、かなり「ぎょっ」とされたようだ。

また、英国のアニメ映画“Sir Billi”は現在67,000以上のFacebookファンを獲得しているが、まだ韓国でしか公開されていないにも関わらず、いいね!数が最も多い都市がカイロで、三番目に多い都市がダッカのようだ。

更に、Shareyt.comはCoca-Colaの2010年スーパーボールCM "Hard Times"とも繋がっている。このCMは600万視聴を獲得したが、その内いくつかのクリックにshareyt.comが協力しているようだ(Coca-Colaは否定)。
※Coca-Cola名義のCM本編は既に無かったです。

あったんですね。やはり。そうなると、PSYもJustin Bieberも様々な企業もみんな怪しく感じます。よく「100万いいね!記念でファンに還元」とか言ってキャンペーンしているのも怖いですね。
かねてから噂はあったものの、テレビ取材が入って事実として放映されたことで、FacebookTwitterなどのソーシャルメディア、そしてクライアント企業、広告会社を巻き込んだ一大スキャンダルに発展するかも知れません。
via The Guardian(こちらにもう少し詳しいビデオあり)