23kg以上太っている人しか加入できないフィットネスクラブ
米国のジムに行ってみると、少し太っている人やとても体格の良い人は居るけど、本当にエクササイズしなければならない「超肥満体型」の人はほとんど見なかった。察するに、あまりにもデブ過ぎて恥ずかしかったり、笑い物にされることが怖かったりという心理的バリアがあるのでは無いかと思う。
そういうターゲットインサイトを突いた“Downsize Fitness”なるジムが今米国で流行っているようだ。このジムは既に体格の良い人、若干太っている程度の人はお断り。標準体重から50pounds(23kg)以上太っている人のみ加入できる。
ちなみに米国ではOverweight(太った)とObesity(肥満)に分けられており、Obesityは心臓病・糖尿病のリスクが非常に高く、米国の成人の35.7%、20才未満の16.9%がこのカテゴリーに属している。つまり、“Downsize Fitness”のターゲットはObesityという訳だ。そして、Overweightの人とは異なるObesityの人ならではトレーニングメソッドが活かされているようだ。
この“Downsize Fitness”は現在、シカゴ・ダラス・ラスベガスに店舗を構えており、今後も拡張していく見通し。ちなみにシカゴ店が開業1周年を記念してリリースしたビデオがこちら。
2,000pounds(907kg)以上の体重と、1,525インチ(38.7m)以上のウェストのサイズダウンに成功したと語っている。
日本は圧倒的にObesityの数が少ないので、この手のサービスの需要は無いと思うけど、発想は見習いたいです。日本以外で人口に占めるMcDonald'sの店舗数・Coca-colaの販売数が多い国・地域でこのサービスが流行る可能性が高いかもしれません。