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過去の名作と先端技術の融合アート




音楽の世界では過去の名作を現代風にアレンジするという活動は頻繁に行われているけど、絵画や彫刻といった分野ではそれほどでも無いように思う(確かに、何かを揶揄したり、ジョーク的なで扱いではよく行われているし、例えば「村上隆」の作品がベルサイユ宮殿で展示されるとか、ベネツィアの博物館でインスタレーションアートが展開されるといった類の新旧コラボはあったけど)。Intelが5月に立ち上げた“Remastered”なるプロジェクトが目をつけたのはそこだ。何人かのアーティストに呼びかけ、ダリやゴッホといった中世の名作にデジタル技術でアレンジし、9月に開催される“London Design Festival”で披露する計画。例えば、ダリの「記憶の固執」をムービングイメージ化したり、ゴッホの「星月夜」をインタラクティブインスタレーション化するなど、興味深いプロジェクトが進行中とのことだ。
完成作品に目を奪われそうになる中、どうやって「Intelがあれば、あなたのインスピレーションが形になる」を残していくのか、というのがポイントだと思うんですが、そもそもLondon Design Festivalに出展するわけで、デザインに興味がある感度の高い層にだけ残ればいいという発想なら、そういう人はきっと製作プロセスまで自主的に見るので、この方法で十分Intelの存在は頭の中に残るであろうという計算なのでしょう。