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知られざる不正義を暴く




人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルがその「不当な扱いを受ける無実の人々を救う」というミッションをアピールする為にロンドンで展開したゲリラキャンペーン“Making Invisible Visible”(知られざる不正義を暴く)。手すりに描かれたビジュアルが角度によって見えたり見えなかったりすることで、世の不正義の存在を表現している。
このビジュアルのモチーフとなっている人は“Troy Anthony Davis”。1989年に白人警官を殺害したとして死刑を宣告されたが、その後、警察職員以外の9人の証人のうち7人が証言を撤回。また、Davisと事件現場を結びつける物的証拠も皆無な状態にもかかわらず、依然ジョージア州の刑務所暮らしが続いているという人物だ。これまでに、全世界から20万を超える署名と手紙が集まり、ローマ法王ベネディクト16世デズモンド・ツツ大主教ジミー・カーター元合衆国大統領などの世界的な著名人、ジョージア州内外の議員らが減刑嘆願に参加したそうだが状況は変わっていない。
決定機関のプライドなんでしょうか、日本でもそうだけど、一旦下した決定を翻すのはとても難しそうです。人間は間違った決定を下すものだし、行政機関の人だからといってそうでないはずはない。ミスジャッジに対する非難を恐れず、「人はミスするものだ」という前提に立って柔軟により良い方向に軌道修正できたら、もっとましな世の中になるのではないかと素朴に思う。(甘すぎる考えかも知れませんが)