「ケツキック」スニーカー
かねてから“Be Stupid”キャンペーンを展開しているDieselが、その領域をDiesel Sneakersにまで拡張し始めたようだ。このキャンペーンのテーマとなっているのは“Kick Ass”(ケツを蹴る。ボコボコにしてやる、という意味のスラングでもある)で、例によって大量にバリエーション制作されたプリント広告では、Diesel Sneakersで銀行員、セレブ、チアリーダー、独裁者、犬を飼う女性、道化師、アスリート、歯医者、デブのケツを蹴り上げるビジュアルが用いられている。そして、ヘッドラインは“Not Made for Running”(ランニング用ではない)。つまり、ランニング用シューズを買う人は何かに怯えている。それは「脂肪」であったり「遅れる」ことであったり。Stupid(バカ)は恐れを知らない。というのがDieselの言い分であり、よってSmart(賢い)に対して「バカ野郎」とケツを蹴り上げているようである。
また、ヴァイラルビデオもいくつか制作されており、ケツのキャラクターをスニーカーのキャラクターが追いかけるといった風変わりなものもある。
更に、Webサイトには、シューズと蹴りたい人と、蹴り方を選択すると自動で「ケツ蹴りビデオ」が生成されるという“Ass Kicking Performance”なるコンテンツが準備されている。
お高くとまってる奴や悪者の「ケツを蹴り上げる」というのが、強烈な爽快感を与えてくれる。ストレスの多い世の中にピッタリの表現だ。