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カンヌライオン「サイバー部門」グランプリ


サイバー部門グランプリは予想通り、Nikeの“Chalkbot”が受賞した。これは昨年のツール・ド・フランスを舞台に実施された企画で、Nikeが以前から実施している“LiveStrong”(96年に生存率50%の精巣腫瘍を宣告されながらも98年に復活し、99年のツール・ド・フランスを皮切りに7連覇の偉業を成し遂げたランス・アームストロングと契約して実施している癌患者支援プロジェクト)の一貫として行われた。
このキャンペーンの核となるのは、SMS,Twitter,バナー広告, wearyellow.comを通じてユーザーが投稿したメッセージ(癌と闘っている人や癌で亡くなった方へのメッセージに限定)が、ツール・ド・フランスのコース上に特殊なマシンを使ってチョークで描かれるという驚きの仕掛けで、実に36,000ものメッセージを路上に描いた。また、路上に描いた1つ1つのメッセージを全てを撮影し、その写真を投稿者がダウンロードできる仕組みも整備。更に、1つ1つの写真は位置情報を取得し、Google Mapにも表示されていた。結果は大成功と言えるもので、400万ドルもの寄付を集め、関連グッズのセールスが46%上昇したようだ。
「オモシロアイデアだね!」で終わらずに、想像をカタチにする馬力と情熱に敬意を表します。
サイバー部門は、グランプリが2作品あり、もう1作品は“The Fun Theory”(フォルクスワーゲン)が受賞した。
アウトドア部門も“Be Stupid”(DIESEL)“Teletransporter”(Andes Beer)の2作品がグランプリを受賞。
デザイン部門は、Euro Bestも受賞した“IQ FONT”(TOYOTA)が受賞。
プレス部門は、“Billboard Yourself”(Billboard Magazine)が受賞。