Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

あれから50年。世界のみんなでJFKの就任演説を。



「祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねてはならない、あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」「人類の共通の敵である暴政・貧困・疾病・戦争と戦おう」---1961年1月20日のJFKの感動的な大統領就任演説がら50年が経過した。そして、この素晴らしいスピーチとそのスピリットを後世に伝えていこうとJFK Library and Museumがソーシャルメディアを活用したキャンペーンを展開している。
スピーチはあらかじめ111センテンスに分けられており、各センテンスをTwitterでつぶやくかFacebookのWallに書き込むか、WebCamで録画するか、のいずれかにより参加し、世界中のみんなで13分に渡るスピーチを紡ごうというもの。更に、言語は英語の他にスペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、日本語が準備されており、例えば日本語を選択すると、JFKのあるフレーズが日本語に翻訳されて表示される。
日本で政治家や過去の偉人のスピーチを暗唱したり、何度も読み返したりすることってそんなに無いことだと思うけど、米国は結構盛んだ。スピーチの授業だってあるし、スピーチのアーカイブサイトなんかもある。関係あるかどうかわからないけど、アルファベットは26しか文字が無いから、その組み合わせも限界があるわけで、表現の幅をオーラルに求めたのかなと思う。逆に日本は常用漢字だけで2136字、更にひらがなやカタカナがあるわけで、その逆の現象が起こったのかも。自分も、このJFKのスピーチやキング牧師の“I Have a Dream”なんかを学んだけど、当時一番気に入っていたのはヒラリー・クリントンがファーストレディ時代に中国の世界女性会議で行った“Woman's Right is Human Right, Human Right is Woman's Right”。“It is a violation of human rights...”と、センテンスの冒頭部分を揃えて、それ以下を替えていく形で繰り返し、最後にキーフレーズをもってくる典型的なパターンなんだけど、その力強さに魅了されました。場所が中国というのも惹きつけられた理由かもしれません。
JFKのスピーチキャンペーンへの参加はこちらから。