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年中失望ダイアリー


新しいダイアリーを買うというのは自分自身をリセットし、前向きにしてくれるものだけど、この"Perpetual Disappointments Diary"は年がら年中起こる自分自身を失望させる出来事のみを綴る極めてネガティブなダイアリーだ。
このダイアリーの特徴の1つは"曜日"が記されていないということであり、付属の"Monday"シールを貼り付けて目印にする。月曜日とは仕事がスタートする日であり、それは失望が続く日々の始まりでもある。

"If a tree falls in the woods and no one is there to hear it, does that remind you of your life."直訳すると"もし木が森の中で倒れて、誰もそこにいず、その音を聞いていなければ、それはあなたにあなた自身の人生について思い出させるか?"...つまり、何かが起こったとしても、誰もそこに居なければ、何も起こっていないのと同じ、という意味だ。 失望したことを自分の忘却の彼方へと葬り、無かったことにするな!ということだろうか。
毎週このような、ダイアリーのコンセプトに関連した哲学的な言葉が記されているようだ。

役立つフレーズ集というページには"パスポートを失くした""間違った飛行機に乗ってしまった"という失望する出来事が4ヶ国語で記されている。

"Bank Insecurity Question"では"自分の身体で一番嫌な部分""友人の成功を見てどう思う?"などの嫌味な質問に答えるようになっている。

"People Who Never Call"(二度と電話しない奴リスト)

"Apology Note"(謝罪ノート)

"Notable Deaths"(著名人の死亡日リスト)

その他"Imaginary Friends"(想像上の友人リスト),"You'll Never Follow Up"(二度とフォローしない奴リスト),"Notes Toward A Tweet Everyone Will Ignore"(みんな無視するであろうツイートメモ), "Personal SWOT Analysis"(個人のSWOT分析), 等のネガティブなセクションがある。

制作はクリエーティブオフィスの"Asbury & Asbury"。価格は13ポンド(2,368円)。前作が2012D&DAにノミネートされ、今回は第二弾とのこと。ダイアリーなんてデザインの改良しか手が無いと思ってましたが、こういう方法があるんですね。目から鱗です。