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日頃凌ぎを削るライバル広告会社が「WAR」という名の下に手をつなぐPOST-IT祭り

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ソーシャルメディで影響力を持つユーザーが多く存在する業界ってどこか、と考えるとやっぱり広告クリエーティブ界隈ではないかと思います。個々人の発信力の業界別平均値では群を抜いていると想像します。

その広告クリエーティブ会社が集結しているエリアとしてマンハッタンの「マディソンアベニュー」が有名ですが、同じマンハッタンの「Canal Street」も中々の密集率のようで、そこに軒を連ねる広告クリエーティブ会社が束になって、#POST-IT WARを仕掛けており、話題になっています。#POST-IT WARとは、各々の企業がオフィスの窓にPOST-ITを使って思い思いのビジュアルを描く、フラッシュモブ的なイベントです。Havas Worldwide, Horizon Media, Cake Group, Biolumina and Harrison, Star, Getty Imageを含む、多くの会社が参加したそうです。
常に凌ぎを削っているライバル同士が、「WAR」の名の下に1日だけ手をつなぐという不思議な展開です。
 
スタートはこの"HI"から始まりました。ビルの真ん中あたりにひっそりと、です。
 
 
そして瞬く間に、このムーブメントは拡大。話を聞きつけた会社も慌てて参加する、というような事態に発展したそうです。
 
 
首謀者が誰か記述がないのですが、これが3Mが仕掛けた企画だとすれば、それぞれライバル関係にある各社のチカラを結集するという野望の大きさと、それを成就する豪腕ぶりには素直に吃驚するところです。そうでなければ、3Mにとって、これほどラッキーなことはありません。
 
実際は、マディソンアベニューに対抗する広告クリエーティブエリアとしての地域興し的な意味合いだと予想します。
今回の「POST-IT WAR」が大成功したことで、「Canal Street」の面々はエリア拡大を視野に入れた次なる「POST-IT WAR」を構想しているそうです。POST-ITという一商品がテーマとなって、メモを残すという本来の製造意図とは全く違う形でマンハッタンを巻き込む祭りが開催されることになれば、それはかなり凄いことだと思う次第です。
 
(via ADWEEK)