ドナルド・トランプを逆に勢いづかせたかもしれないクリエーターによるディスリ企画五選~トランプによる米国大統領選のエンタテインメントはまだまだ続くよ
アメリカ大統領予備選でドナルド・トランプ候補の快進撃が続いています。どこをどう見てもポジティブなニュースは皆無です。ネガティブなニュースが、逆に燃料になってしまった感じがします。親に反対されたカップルが、駆け落ちするような感じで、支援の意思をより強固にしたのかもしれません。そして、数々のクリエーターも、ネガティブニュースにかぶせるようにディスり企画を投入しましたが、それらも役に立ちませんでした。
そこで、個人的に気に入った「逆に勢いづかせたトランプ・ディスり企画」を5つリストアップしてみました。
#1. Call Trump. Today
「ビル・ゲイツに電話してインターネットを停止しなければならない」という意味不明な演説内容に対して、トランプにインターネット経由でボイスメッセージを送ることが出来るサービスを立ち上げ。約6,000の罵詈雑言が浴びせられたようです。開発したのはTom GalleとArt404.comです。
#2. DeepDrumpf
トランプの発言を学習し、「まるでトランプかのような」発言をするツイッターbot。開発したのはMIT コンピュータ科学・人工知能研究所。"I’m what ISIS doesn’t need."なんて、「トランプライク」な投稿をかましてくれました。
I’m what ISIS doesn’t need.
— DeepDrumpf (@DeepDrumpf) 2016年3月3日
そして、3月4日にはトランプのツイートに対して以下のようにリプライ。
@realDonaldTrump They're going to be paying right now, and like, absolutely. I’m really rich. Oh I want to support and have them.
— DeepDrumpf (@DeepDrumpf) 2016年3月3日
Trump: ポートランドの党員集会に2時間後には到着する
DeepDrumpf: きっと彼らは今すぐにお金を払うだろう。私は大金持ちだ。ああ、彼らをサポートして手に入れたい...。
#3. Donald Trump's Gravestone
イースターの日曜日にセントラルパークにトランプの墓が出現。墓石にはトランプの名とスローガン"Made America Greater Again"(偉大なアメリカを取り戻す)をもじった"Made America Hate Again"(嫌いなアメリカを取り戻した)という碑文が刻まれています。誕生年「1946」も刻まれているけど、没年はありません。
上記写真がガンガン拡散したものの、実際はフォトショップ加工された偽写真だったようです。
#4. TRUMP DONALD .ORG
カツラ疑惑もあったトランプの魅惑的な髪型を揶揄するサイト。クリック1つで彼の髪にあらゆる角度から風を吹きつけられる。その他、髪型に関してはWall Street Journalが制作したビデオ"Presidential Hair Apparent"がお見事でした。
#5. Unfollow Trump
トランプのツイッターに対するフォローを解除するだけでなく、「お前のアカウントなんて二度とフォローしねーよ!」とリプライし、ダメージを与える企画。ファンとしてフォローしているというよりも、興味本位でフォローしているユーザーに働きかけている。試にやってみましたが、こんな感じでリプライされます。
Hey @realDonaldTrump, I won't follow you any more. I joined the Unfollowing https://t.co/hDGOcIKq4c #unfollowtrump
— Yas Sequi (@Campaign_Otaku) 2016年4月28日
かなり力強く、ユニークな企画の連打ですが、これらをエネルギーに変換するトランプのパワーは凄まじい限り。今年の大統領選は特にエンタテインメント・コンテンツとして最高だと思った次第です。少なくとも、8月の共和党全国大会まで、幸運なら11月の一般選挙、そして、就任すれば四年間は楽しい時間が続きます。