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荒れ果てたセカンドライフで、ひっそりと続くアート活動「1920s Berlin Project」

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セカンドライフ。2007年頃、一世を風靡した仮想世界です。アバターつくって、ガイドを参考に「重ッ!」とか呟きながら、名所をうろうろした人も多いのではないかと思います。不動産投資が活発化し、バブルのようなこともおこりました。電通もかなり投資し、多くの企業のプロモーション活用指南役となっていました。しかし、それも今は昔。ぺんぺん草が生えるような状況だと察します。希に耳にする話も「エイリアンのセックスシーンがあらわれた」とか、ほぼ滅亡した世界に相応しい話題ばかりです。

しかし、こんな現代のディストピアで密かに進行しているアートプロジェクトがあります。第二次大戦以前の1920年代の美しいベルリンの街を再現するJo Yardley(アーティスト)による"1920s Berlin Project"です。そこには、1500年代初頭に建設され、第二次大戦で破壊された"Zum Nußbaum Hotel"をはじめ、1920年代当時の住居やレストラン、バー、広告、ランドマークのレプリカがあります。
 
 
「いまさらセカンドライフ」というのが渋い感じがします。現実の世界でも廃れた場所やカルチャーを再生するのはデザイン・芸術活動だったり、廃れたモノ、古くなったモノの方が逆に価値があったりするので、セカンドライフが形を変え、再興するというシナリオはあるかもしれないと思う次第です。
恐らく、Joのように良いシムをつくっている人は他にもいると思うので、そういう人たちを保護しつつ、特区をつくって活動の場を提供するとか...部分的にでも秩序をもたらすことで何とかならないかと、思うんだけど。
 
※追記
セカンドライフって、今では「荒らし」的なのが多くなっていると思い込んでいたのですが、@Caolila_Inglisさんのツイートを見ると、実際は、冷やかしがいなくなって、寧ろ健全化しているような感じもしました。