罪悪感が購買意欲を刺激したのか?
2014年の経済危機で自動車販売が急減したアルゼンチン。そんな中でのワールドカップ開催で、特にアルゼンチン代表の試合当日の自動車ディーラーは閑古鳥が鳴くハズだった...。
そこでRenaultディーラーがとった策が、アルゼンチン代表の試合中のみ大幅値下げするというキャンペーンなんだけど、これが大当たり。イラン戦当日は43台、ナイジェリア戦は67台、スイス戦は188台! のRenault Clioが売れた。
世の中に愛国心が満ち溢れ、サッカー一色になる時期なので、逆にこの反愛国的キャンペーンが際立って見え、このオファーに応じてしまう非愛国的行動の罪悪感が逆に購買意欲を刺激するというような考え方だろうか。確かに、罪悪感とはある面では快感でもある。
ワールドカップ期間以外に同程度の値下げをしたことがあったのかどうかも気になるところ。もし、同じ条件でワールドカップ期間中の方が売れるのだとしたら、とても興味深いインサイトだとは思う。