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ノートをとるテーブル

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気の利いた会議では、誰かが会議の要点を書き取り、終了後、議事録にして出席者全員に回してくれる。そうでない会議では、みんなが思い思いに要点を書きとる...New York Timesはこの行為がとても無駄で、できれば全員が議論に集中することが望ましいと考えている。確かにそうかも知れない。

NYT Lab(New York Timesの開発部門)が考案したこの"Semantic Listening Table"は、見た目は中央にマイクがある、よくあるカンファレンステーブルだけど、実際の機能は大きく異なる。テーブル中央のマイクとカメラを通じてすべての会話がどの方向(誰)から発言されているかを聞き取り、文書化してくれるのだ。ノートとる必要なし! 更に、重要な発言の前にマイク脇をタップすれば、ハイライト化してくれるとてもインテリジェントなIotであり、余談とか不要な部分を除いて核心部分だけまとめることができる。

因みに書き取り不要の場合はスウィッチオフすればよい。また、データの有効期限は28日間となっており、それを超えると消去される。
イデア会議って、言い散らかしながら、所々でポイントを発見し、その発見からまた次へ繋いでいく...という形が多いと思うんだけど、これは会議後に要点を短時間で把握するのにかなり役立ちそうな気がする。しかし、新聞社がこんなものを開発するというのがかなりの驚き。(New York Timesを新聞社と呼ぶのは相応しくないとは思いますが...)