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存在を再定義する...Audiの哲学的なアプローチ


"Audi A7 Sportback"は知性レベルの高いエグゼクティブを理想的な顧客として掲げている。よってそのTVCMはライバルであるJaguarやLincolnのようにセレブリティなどを起用せず、極めて哲学的な語りを表現の中心に据えている。

机の上に置かれた蓄音機。“Presence: How to Obtain It.”(存在...それをどうやって得るか)と題されたレコードをかける。"何人かは持っていて、何人かは持っていない"とか"固い握手に失敗は無い"とか、"尋ねるな、語るな"とか言葉が断片的に繰り出された後(有名な哲学者の言葉かな?)...Audi A7 Sportbackが、その蓄音機をひっくり返す。
タグラインは“Presence. Redefined.”(A7が古くからある存在論を再定義する) ...大人の世界だなぁ。また、"The Economist"とパートナーシップを結んで、ブランデッドコンテンツを展開しているそうだ。"The Economist"のようなハイエンドなメディアがどんな企画を展開するか、とても興味深いです。