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Campaign, more than anything

脱Scroogeせよ!


文豪 CharDickensの出世作に“A Christmas Carol”がある。冷酷無慈悲、エゴイスト、守銭奴、人間の心の暖かみや愛情などとはまったく無縁の日々を送っているクリスマスには無関心の人物“Ebenezer Scrooge”が「ロンドンで一番クリスマスの楽しみ方を知っている人」になっていくプロセスを描いた作品だ。
そして、この物語を意識して企画されたadidasのクリスマスキャンペーンが“The Cautionary Tale of Ebenezer Snoop”。クリスマスに全く無関心なSnoop Dogが「世界で一番クリスマスの楽しみ方を知っている人」に変わるプロセスを描いたかなり馬鹿馬鹿しいビデオがリリースされた。

このビデオはFacebook Appsの告知になっており、Appsではユーザーのアカウントをチェックし、あなたの「Scrooge度(適当度)」を測定してくれるという趣向。まずは、Snoopがあなたのサイトを見ながらあなたの「Scrooge加減」を警告し、「脱Scrooge」を促すビデオが流れる。次いで「誕生日に祝福のコメントをしていない友達リスト」「ウォール投稿を無視した友達リスト」「とりあえず謝るべき友達リスト」が表示され、クリスマスカードの送信を促されるという仕掛け。


そして、見事「脱Scrooge」したらadidasで友達にプレゼントを買おう!という流れだ。
実際に欧米でクリスマスに対して“Scrooge”な人が増えているんでしょうか? それとも単なる季節ジョークでしょうか? このキャンペーン企画の動機が気になります。