退屈な時間を楽しい時間に変える

「あなたの退屈な時間を楽しい時間に変える」というのはブランドを売り込む常套手段の1つだ。音楽誌のBillboardが目を付けたのは電話の保留時間。最近特に電子音声での対応が増えた分、保留時間が超絶的に増えたような気がする。
しかし、Billboardが解決してくれるのは銀行に電話した時の保留時間ではなく、Billboardにリクエスト電話する際の保留時間。彼らが保留音として使っている“Smoke on the water”“Jump”“Eye of the tiger”“Funkytown”の4曲のメロディに合わせてプッシュボタンで演奏体験できるという趣向だ。曲毎にプッシュする番号の順番を明記したシールを本誌にセットして配布することで、ユーザーはそのシールを電話機に貼り付け、リクエスト時にいつでも暇つぶしできる。1曲やると2曲3曲やりたくなってリクエスト回数が増えることを狙っているんだと思う。

その他にも、退屈な信号の待ち時間を楽しい時間に変える試みがドイツで行われている。信号待ちしている両側の人同士でPing Pongゲームが楽しめるという趣向。但し、どれほど大きな交差点でも参加できるのはたったの2人というのが難しい所だ。