Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

火種を作ってからTVCMを投下する



9/13、英国各地の街角で偽警官が気まぐれに駐車違反切符を切りまくり、怒るドライバー。しかし、実は真っ赤な嘘。--- かなり安っぽい「ドッキリ番組」の仕掛けだけど、これはT-MobileのTVCMだ。つまり言いたいことは「予期せぬ、馬鹿げたサプライズほど腹立たしいことはない」=「予期せず多額の電話代を請求された時ほど腹立たしいことはない」。T-Mobileの12ヶ月間、端末代・通信料込みで月額が固定されている(但し、上限を超えることも追加料金の支払いで可能)新プラン“You Fix”のプロモーションだ。
それにしても、T-Mobileはゲリラ企画をTVCMとして活用するという仕掛けが好きだ。この「ドッキリ企画」にもティザー広告(映像下)があり、期待感を煽ってから、ゲリラを遂行し、一旦口コミで小さな火種を作った後、TVCMで拡散を加速させるという流れになっている(過去にあった“Dance”“Sing Along”と同じ手口)。TVCMを火付け役ではなく、話題の増幅装置として使う発想はソーシャルメディアのような口コミ装置が大きな役割を果たすようになって以来時々見受ける手口で、知る限りT-Mobileは最も熱心なこのメソッド推進者の1つであるが、Youtubeのコメント欄を見る限り、今回ばかりは「仕掛けのクオリティ」に対してネガティブな意見が多いようだ。