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失恋はチョコで癒す


「大好きな人にチョコを贈って愛を告白」−バレンタインに代表されるようにチョコは極めてポジティブなおやつである。
しかし、である。イスラエルのチョコメーカー“Tnuva”は、この業界の定跡形を無視する行動に出た。「失恋の傷を癒すチョコ」である。
“Tnuva”は「失恋の傷を癒すチョコ」をアピールする為に、オンラインデートサイト“JDate”とタッグを組み、デートサイトでの典型的なユーザーの動きにフォーカスし、キャンペーンを展開した。その動きとは「男が見つかるまでは連日アカウントをチェックし、見つかればチェックしなくなり、その後破局すれば再びチェックを始める」という習性である。“Tnuva”は、このような動きが見られるアカウントに絞ってパーソナライズ・バナーを表示。「チョコで失恋の傷を癒して」のメッセージを伝え、希望者に“Tnuva”のクーポンを提供した(本企画では、最低7日間の空白期間を経て再度アカウントをチェックし始めた人に限定)。
金額は明示されていなかったが、相当低予算で実行したようだ。ベルギーやオランダなど、人口が少ない国では必然的に予算が少なく、アイデアが磨かれていく傾向にあると、どなた様かがおっしゃっていたが、イスラエルもそうなのだろう。