Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

Google的ヴァイラルキャンペーン



あいかわらずの勘違いである。3人の忍者が箱を斬りつけ、中からGoogle Andoroidの新型“Nexus One”が登場するこのビデオ、忍者とカンフー(ブルースリー)がごっちゃになっている。この「アジア一纏め」的感覚はハリウッド映画でも散見されるところだが、そんなことはさておき、“Nexus One”がYoutube上にスペシャル感漂うチャンネルを立ち上げていらっしゃる。
そのメインコンテンツの1つが9人のYoutubeスターがディレクションしたプロモーションビデオ。Youtubeスターとは、Youtube上にチャンネルを開設している世界中のユーザーの中でひときわ人気が高いユーザーのこと。例えば、Nigahigaは登録ユーザーが180万人で、どこかの小国の人口を上回るような数字だ。スターの熱狂的なファンがビデオを拝むことがある程度約束されているという理由で、最近、Youtubeスターをプロモーションに起用するケースが非常に多くなっている。
以前のエントリーでも書いたが、Googleは1本のビデオの完成度よりも、若い才能に自由に発想させることで社風を表現し、多数のクリエーターを起用して本数をつくることによりリーチを確保することに主眼を置いていると察する。社歴の浅いGoogleならではの方針で、伝統企業には抵抗感があるだろう。ただ、自社メディアやマスメディアよりもソーシャルメディアのポテンシャルが注目されている中、マスメディアや自社サイトにこだわりを持っていたコカコーラやペプシといった伝統企業もソーシャルメディア重視の姿勢を発表しており、時代の趨勢はGoogle的思考のようだ。そうなった時、YoutuberやbloggerやFacebookerが億万長者続出の職業になるかもしれない。