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スマートフォンに憑りつかれた現代人を嘲笑う鏡


隙あらば"Selfie"する現代人を嘲笑うかのような鏡でできたiPhoneオブジェ、Gabe Ferreiraの作品"Screen Identity"。彼らが撮影しているのは病的に撮影する自分の姿。
また、こういった珍しいモノを見れば写真を撮り、料理を見れば写真を撮り、TwitterFacebookにポストする。そんなスマートフォンSNSに憑りつかれ、機械に支配された哀れな現代人を映し出す鏡にも見えなくない。


そんな現代人の習性を利用した企画をしている自分も、何か胸が苦しくなるミラーです。不謹慎にも大統領に"Selfie"を仕掛けたSamsungの本社前にオブジェとして寄贈するアイデアも悪くないと思います。(オバマ大統領もSamsungのマーケティング戦略の餌食に)

高さ112m、320度、ガスタンクの曲面に3Dプロジェクションマッピング


自動車など比較的小さなオブジェクトを対象とする場合は別として、大きな建造物に対してプロジェクションする場合は、建物に対してある程度フラットな位置から観ることを前提としているように思うけど、ブレーメンのアーティスト集団"URBANSCREEN"が手掛けた3Dプロジェクションマッピングは320度の曲面を対象としている。更にその曲面は112mの高さ、20,000平米の広さと広大であり、21機のプロジェクターを使ってプロジェクションを試みた。
今は役目を終えたガスタンク"Gasometer Oberhausen"(ドイツ)で4月11日より開催中の展覧会"The Appearance of Beauty"の一環として、この試みは行われている。


Intel"The Creators Project"でメイキングが公開されている。

プロの方々にとって興味深いテクニカル・セットアップビデオも公開されています。

ビジュアルがよくある派手な動きの展開ではなく、ジリジリと心揺さぶる感じ。ガスタンクのスケールと使われなくなったもの悲しさに合っているように思います。

ミラノサローネと巨大ピンボールとHeineken


Heinekenのオリジナル生ビールサーバー"SUB"。この"SUB"が置かれた普通のリビング空間が巨大ピンボールの舞台になり、"SUB"がレバーとなって大活躍。
これはミラノサローネにタイミングを合わせたHeinekenによる仕掛けだ。"SUB"があれば毎日楽しいよ!...と底抜けに明るく伝える施策だと思いますが、渋く、アーティスティックな作品に唸り続けた来場者の心を解放...みたいな意味合いでもあるのでしょうか。ミラノサローネには参加したことありませんが、想像では少し毛色の違うアプローチのように思います。

"BIGGEST XXX"は本来、人を驚かせる手段ですが、今や定番化。複雑ですね。