Google Mapからペグマン風分身が生中継
ハロウィンのマンハッタンで何が起こっているのか? これを世界中のみんなに届けるためにBBH New YorkのBrianとMarkは“Google Street Boo”と名づけられたかなり手の込んだ方法を採用した。ビデオにもあるように「ペグマン(Street Viewのガイド)風」の自分たちの分身をつくって、Google MapのPinのように彼らの位置情報と連動する形で配置し、隠しカメラで撮影したNYCのハロウィンをGoogle Mapから世界中に垂れ流した。
ハロウィンカラーのオレンジにちなんで「ペグマン風」の分身を配置するというアイデアが断然カワイイ。緑のベースまでうまく表現できているし、100%が顔が緩む企画だ。
ネガティブなTweet撲滅運動
かねてから「Mentosを食べるとポジティブになる」と説き続けている教祖風の男“Dragee”が、今度はこの地球上からネガティブなTweetを撲滅する活動に乗り出した。Facebook Apps“Negative Tweet Eliminator”はリアルタイムでネガティブなTweetを検知し(hateなどの特定の単語が入っていると自動的に「ネガティブ」と判断)、“Dragee”が次から次へと葬っていくんだけど、延々と彼がネガティブなTweetを様々な手法で葬っていく映像だけが続くという演出。
延々と続くTweet撲滅映像が面白いかどうかは別として、良くも悪くもこの“Dragee”の不気味にも関わらずポジティブを説く他に類を見ない世界観が全てなんですが、個人的にはいい味出してて、忘れないキャラだと思います。
※Drageeの命を省みないポジティブビデオはこちら。→Blade,Cobra,Traffic
古いレコードの行く末
DJがCDをリリースするために60分のミックスで200曲使って、全ての権利処理をするというのはほとんど不可能に近いらしい。だったらラジオ局にしちゃえ! と“2 MANY DJ's”が自分たちのDJミックスを流すインターネット・ラジオ“Soul Wax”を立ち上げたのが昨年。そして、その“Soul Wax”のヴァイラルビデオがこれなんだけど、「古くていらなくなったレコードだって僕等の手にかかれば新しい音楽になるよ!」っていうことを示唆しているようだ(たぶん)。
視力を失った人々にフットボールの楽しさを。
視力を失ったDanielを始め、世界の目が見えないフットボールプレーヤーの夢は目が見えるプレーヤーと対等にゲームをすること。こんな夢を実現すべく“The Sound of Football”がその第一歩を踏み出した。16台のカメラでピッチ上の全てをトラッキングし、その情報を各プレーヤーの頭部に装着されたiPhoneにリアルタイムで送信。その情報を音に変換して伝えることで、各々のプレーヤーの位置関係なんかがわかるという仕組み。実際に視力を失ったプレーヤーチーム(青)と元プロプレーヤー(赤)との間で試合が行われ1-1という結果に終わった。
ちなみにこれは、社会をより良くするアイデアを募集し、一般投票の末に評判の高いアイデアを具現化する“Pepsi Refresh Project”の成果なんだけど、環境や教育といったメジャー分野だけでなく、「ブラインドフットボール」のような資金の集まりにくいマイナー分野に貢献するというのが魅力的だし、プロジェクトの特色にもなりますね。