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Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

スーパーボール50回記念 オールタイム・トップ10 コマーシャル

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今週末はスーパーボールです。今回で50回目ということで、いつも以上に騒々しいです。30秒CMの価格も500万ドルと、異常な高さです。ついこの前まで、300万ドルぐらいだったような気がしますが、スポーツコンテンツ、特にアメフトの価値の上昇カーブはすさまじいモノがあります。

そして、Adageが50回目のスーパーボールを記念して、スーパーボールCMトップ50を発表しております。時代が変わっても色褪せない珠玉のクリエーティブとのことです。とりあえず、50は多いのでトップ10だけ紹介したいと思います。

#10: Budweiser,  "Whassup !?" (2000)

Whassup!? =What's up。2000年当時、ブラックコミュニティを震源地に大流行したワード。しかし、このCMは、ただブラックカルチャージョークや日常的に行われる意味不明のコミュニケーションを描いているだけでなく、これが男たちの絆を表現しているというのが、評価されているみたいです。

真似してWassup! Wassup!と、言っていた自分が恥ずかしいです。

#9: Ram Trucks, "Farmer" (2013)

"So God made a farmer"...というフレーズが、とても突き刺さる感じ。アメリカを支えているのは、農家のハードワークなんだ、という愛国的なメッセージ。2分という、異例の長尺ですけど、全然長く感じません。

#8: Volkswagen, "The Force" (2011)

視聴者の心をわしづかみにするミニ・ダースベーダー。理想の家族とクルマの関係が白々しくなく自然に描かれていて、それでいて最高にチャーミングなCMです。

#7: Nike, "Hare Jordan" (1992)

当時、実写とアニメの組み合わせが新鮮で、ジョーダンとバックス・バニーが繰り広げる楽しい世界が、話題になった。いかにもアメリカ、という世界観です。

#6: Coca-Cola, "Mean Joe Greene" (1980)

スティーラーズのMean Joe Greeneは、ナショナルブランドの広告に出演した初めての黒人の有名人。白人の男の子との、このやりとりは人種差別問題にとって、1つの大きな出来事だった。傷をおったJoeを思いやる少年。少年にもらったCokeを飲み干し、"Hey kid, catch !"と、ウェアを投げる所が、1つの歴史的一歩だったんですね。

#5: EDS, "Cat Herding" (2000)

ネコの放牧...これはある意味、EDS(システムソリューションカンパニー)が提供するサービスを表している。私たちは、情報とアイデアとテクノロジーであなたが行きたい方向にネコたちを向かわせます。

すごいユーモアです。

#4: Coca-Cola, "Hilltop" (1971)

世界各国の人々がイタリアの丘の上に集まり、「世界中にコーラをおごりたい(I'd Like to buy the world a coke.)」と歌っている。いいコピーです。Coca-colaは世界で売れているだけでなく、世界の人たちをつなげるんだ!...という感じです。ネットもなく、海外旅行も一般的ではない当時としては画期的なメッセージだと思います。

#3: Budweiser, "Respect" (2002)

Budweiserのアイコンである馬たちが、今はなきワールドトレードセンターの方向に向かって哀悼の意を表す。911直後のスーパーボールでオンエアされた。これは強く記憶に残ってます。

#2: Monster.com , "When I Grow Up." (1999)

人材ビジネス企業"Monsters.com"。子供たちが未来への希望や夢を語りつつ、Monster.comが未来社会を担う責任感を表現している。個人的には"I want to claw my way up to middle management."...という極端に夢を感じない言葉が妙に印象に残ります。このCMオンエア後、Monster.comの業績がジャンプアップしたそうです。

#1. Apple, "1984" (1984)
予想通り。やっぱりこれですよね。ジョージ・オーウェルの小説"1984"をモチーフにした作品。IBMというビッグブラザーに立ち向かう自由の象徴・アップルコンピュータ。1948年に、全体主義に支配される1984年の世の姿を想像して書いたオーウェル、そして、このCMが1984年にオンエアされたこと。その後のアップルの隆盛、冷戦終結...奇跡ですね。
こうして見ると、スーパーボールCMによく見られる「底抜けの娯楽性」よりも、社会性のあるメッセージが評価されているような気がします。世の中に何を問いかけるのか? それがクリエーティブだということなのかな、と思った次第です。
(via Adage)