スーパーボール50回記念 オールタイム・トップ10 コマーシャル
今週末はスーパーボールです。今回で50回目ということで、いつも以上に騒々しいです。30秒CMの価格も500万ドルと、異常な高さです。ついこの前まで、300万ドルぐらいだったような気がしますが、スポーツコンテンツ、特にアメフトの価値の上昇カーブはすさまじいモノがあります。
そして、Adageが50回目のスーパーボールを記念して、スーパーボールCMトップ50を発表しております。時代が変わっても色褪せない珠玉のクリエーティブとのことです。とりあえず、50は多いのでトップ10だけ紹介したいと思います。
Whassup!? =What's up。2000年当時、ブラックコミュニティを震源地に大流行したワード。しかし、このCMは、ただブラックカルチャージョークや日常的に行われる意味不明のコミュニケーションを描いているだけでなく、これが男たちの絆を表現しているというのが、評価されているみたいです。
真似してWassup! Wassup!と、言っていた自分が恥ずかしいです。
"So God made a farmer"...というフレーズが、とても突き刺さる感じ。アメリカを支えているのは、農家のハードワークなんだ、という愛国的なメッセージ。2分という、異例の長尺ですけど、全然長く感じません。
視聴者の心をわしづかみにするミニ・ダースベーダー。理想の家族とクルマの関係が白々しくなく自然に描かれていて、それでいて最高にチャーミングなCMです。
当時、実写とアニメの組み合わせが新鮮で、ジョーダンとバックス・バニーが繰り広げる楽しい世界が、話題になった。いかにもアメリカ、という世界観です。
スティーラーズのMean Joe Greeneは、ナショナルブランドの広告に出演した初めての黒人の有名人。白人の男の子との、このやりとりは人種差別問題にとって、1つの大きな出来事だった。傷をおったJoeを思いやる少年。少年にもらったCokeを飲み干し、"Hey kid, catch !"と、ウェアを投げる所が、1つの歴史的一歩だったんですね。
ネコの放牧...これはある意味、EDS(システムソリューションカンパニー)が提供するサービスを表している。私たちは、情報とアイデアとテクノロジーであなたが行きたい方向にネコたちを向かわせます。
すごいユーモアです。
世界各国の人々がイタリアの丘の上に集まり、「世界中にコーラをおごりたい(I'd Like to buy the world a coke.)」と歌っている。いいコピーです。Coca-colaは世界で売れているだけでなく、世界の人たちをつなげるんだ!...という感じです。ネットもなく、海外旅行も一般的ではない当時としては画期的なメッセージだと思います。
Budweiserのアイコンである馬たちが、今はなきワールドトレードセンターの方向に向かって哀悼の意を表す。911直後のスーパーボールでオンエアされた。これは強く記憶に残ってます。
人材ビジネス企業"Monsters.com"。子供たちが未来への希望や夢を語りつつ、Monster.comが未来社会を担う責任感を表現している。個人的には"I want to claw my way up to middle management."...という極端に夢を感じない言葉が妙に印象に残ります。このCMオンエア後、Monster.comの業績がジャンプアップしたそうです。