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言いづらいことが言えるビール


商品のパッケージや包装紙にQR-codeをプリントし、専用Appでスキャン。プレゼントの相手に音声メッセージやビデオメッセージを登録し、受取人がQR-codeを通じてそのメッセージを受け取る。そんな時のメッセージって"Hi Mom! I love you so much! This is..."みたいなよくある愛情表現だったりするんだけど、Andes Beer(アルゼンチン)が推奨するメッセージは一味違う。
"It's easier to say it with an Andes"(Andes Beerがあれば、言いづらいことも言える)というタグラインを象徴するように "I only married you to get citizenship"(市民権を得るために君と結婚したんだ)とか"I've been stealing your wifi for a year"(この1年ずっとWiFiの電波無断で使ってました)など比較的破天荒なメッセージのために使って欲しいとのことだ。

オンエア中のTVCでも"母親が息子の親友と6年前から愛し合っている"ことを告白するというペタジーニ(元巨人・ヤクルト)みたいな話。

このAndes Beerは首尾一貫してこの破天荒なノリを継続しており、2010年にはBarでの男友達との時間を楽しむために、彼女や嫁に対して嘘のアリバイをつくるためのマシン"Teletransporter"を開発し、Cannes Lionsでグランプリを受賞した。

このApp、ユーザーに遊ばれることを狙っていると思うのですが、物語を語るのではなく、ユーザー自身に物語をつくってもらうというストーリーテリングの発展系の仕組みになっているのが、今っぽいです。