360度VRヘッドセットに新たな使い道
360度VRヘッドセットの使い道と言えばエンタテインメントが主流だけど、こんな使い方もあるのか、という話。
今やシリア紛争により、国を追われたシリア市民は400万人と言われ、難民キャンプはトルコ・レバノン・ヨルダン・エジプトに広がっている。そのキャンプでの現状を疑似体験してもらうべく、UNが<"Clouds Over Sidra"なるVRフィルムを制作した。このVRフィルムはZa'atariキャンプに居る12歳の少女"Sidra"がナビゲート役となり、難民キャンプの悲惨な現状を紹介するストーリーだ。そして、このフィルムをダボス会議とサンダンス映画祭で公開した。因みに両会場で使用するデバイスはサムスン(Samsung Gear VR)とOculusにより支給されている。
Mari Malek (モデル), Emma Watson, Erna Solberg(ノルウェイ首相) が指示を表明し、ダボス会議会場でSamsung Gear VRを持って写真撮影に応じたそうです。サムスン、してやったりですね。
また、この映像は現在、Samsung Milk VR USA(コンテンツ配信プラットフォーム)とモバイルApp"VRSE"を通じて視聴可能となっている。
テクノロジーの素晴らしさを感じさせてくれる出来事。サムスンは全世界でこのフィルムを使った体験イベントを実施すべきですね。