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ステーキソースとステーキの恋物語、そして、ポークやサーモン、ポテトとの浮気の果てに...


"A.1. Steak Sauce"(ステーキソース)のネーミングが"A.1. Original Sauce"に変わる。というのも、"A.1. Steak Sauce"はステーキソースとして誕生したけど、その後、ポークやロブスター、ポテトや野菜まであらゆる料理に使われるようになり、ネーミングから"Steak"をとろう...という、たったそれだけのことなんだけど、その物語がFacebookのTimelineを使ってとんでもなくドラマチックに描かれている。

"In Relationship with Steak"...まず、ステーキと恋仲になった"A.1. Steak Sauce"。"Celebration Dinner with Steak Tonight"といったコメントを添えて、ステーキとの仲睦まじい写真(...といってもただのステーキとソースの写真)もポストされた。"僕たちの仲は永遠だ"といったステーキからの愛のあるコメントも書き込まれた。

所が、そんなステーキと恋仲にある"A.1. Steak Sauce"にポークから友達申請が届き、"A.1. Steak Sauce"は躊躇しつつもOKする。そして、食事の誘いが...。"A.1. Steak Sauce"はその誘いを承諾してしまう。

その後、サーモンやタコス、ミートボールからも続々と誘いが届き、"A.1. Steak Sauce"は次々とOKし、それらとディナーを共にし、写真が次々とポストされていった。

そんな時、ステーキから誘いが来るが、他との約束を優先し、断ってしまう。その際、ステイタスを"In Relationship with"から"It's complicated"(混乱)に変更してしまう。悲しみにくれるステーキはSpotifyで"Alone Forever"(永遠の孤独)と題したプレイリストを立ち上げる。そして、"I miss you"とタイプしかけて、思いとどまる...。失恋したステーキ。

そして、ある日、"A.1. Steak Sauce"はFacebookでイベント"Potluck"を立ち上げる。Potluckとはありあわせ料理。つまり、ポークもロブスターもポテトもみんな集まってパーティしよう!みたいなイベントを企画したわけだけど、失意のステーキだけは出席を拒否。
そこで"A.1. Steak Sauce"はステーキにチャットで「あなたは今でも私にとって大切な人。みんなと一緒に楽しもうよ」。ステーキは「君がいなくて寂しい」と言いつつも、パーティへの参加を検討する含みを伝えた。

当日、パーティにステーキも参加することになる。楽しい写真(といってもメニュー写真だけど)のアルバムが作られた。そして、"A.1. Steak Sauce"による「ステーキとの相性が抜群だった」とのステーキにとって嬉しいコメントが"A.1. Steak Sauce"によってポストされる。
このパーティがきっかけになり、ステーキとの関係も良好になり、フィナーレでは、Facebookページの名前を"A.1. Steak Sauce"から"A.1. Original Sauce"へ変更。すると、ステーキを含むみんなから"似合ってるね!"などの好意的なコメントが寄せられる。

"A.1. Steak Sauce"とステーキの恋の関係は、ポテトやロブスター、サーモンなどみんなを含めた友達関係へと発展。ちょっとステーキが可哀想な気がしますが...。
ほんとに素晴らしいクリエーティブです。このアイデア、個人的に凄く気に入ってます。