ヤドカリは3Dプリント宿に入るか?

ヤドカリという生物がいる。貝の中に宿を借りて生きている生物だ。このプロジェクトで驚いたのは、この「宿」となる「貝」を3Dプリントで造っても、ヤドカリが喜んで「3Dプリント宿」を「借りよう」とすること。強度や敵に発見されにくいという以外に大した機能の無い貝殻とは言え、生物の家にまで3Dプリントが適応するのは何か感動しました。

そして、よく見るとこの「宿」の上にはNYC, 東京, パリ, バンコクといった都市のスカイラインが描かれている。これは、作者である'AKI INOMATA'が在日フランス大使館の土地が2009年に日本に移管され、その50年後に再びフランスに戻るという話を耳にして、ある日平和に国が入れ替わっている事実に驚き、国境について考えるようになり、世界各地の都市を模した「宿」をヤドカリに渡してみた...という流れから生まれたようだ。

発想自体が素敵すぎる。