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街から街へ古い列車で移動し、芸を披露するLevi'sの浪漫


旅芸人の如く街から街へと渡り歩いて芸を披露する...そんな趣向のイベントが全米で行われている。“Station to Station”と題されたこのイベントは全米10都市(NYC, Pittsburgh, Chicago, St. Paul/Minneapolis, Kansas City, Santa Fe, Winslow, Barstow, LA, Oakland)を列車で巡り、各地でデジタルアート、パフォーマンス、音楽、フィルムなどが披露される。キュレーターはDoug Aitken、スポンサーはLevi’s
また、このイベントはMuseum of Modern Artなど9つの美術館の協力の下、開催されており、収益金(チケットは25ドル)は各美術館に寄付される。

スタッフやパフォーマーは1953年式の米国特有の風情ある長い車両編成の列車で移動。見た目は古いがレコーディングや編集設備を搭載するなど、内部はデジタル化されている。



列車内は各地で開放され、展示スペースとなる。例えば、この古めかしいタイプライターで文字を打ち込み、Twitterに投稿できる。

このギターはSound Cloudと繋がっている。あなたが弾いた曲がそのままアップできるという趣向。


Instagramに直接写真アップできる1939年製のGraflex Speed Graphicカメラ。


列車内にはラウンジのような設備もある。

ホームを含む駅及びその周辺は装飾され、様々なプログラムが行われる。


シカゴでは'Light Echoes'なる興味深いインスタレーションが行われた。

Levi'sは自慢のクラフトマンたちを動員し、Station to Station仕様に手持ちのジーンズをアレンジしてくれる。

'Station to Station'はLevi'sが現在展開中の'Make our Mark'キャンペーンの一環とのこと。アメリカ人としての自分の起源と行く先を改めて考えよう...的なキャンペーンのようだ。なるほど古めかしい列車の旅と古い技術と現代の技術を融合させた作品などがピッタリだ。


ちなみに'Station to Station'はLevi'sの創業者であるLevi Straussが1873年のゴールドラッシュの際に辿った道のりに沿っているようだ。浪漫があるな。男の子はこういうの好きだ。