Innovation Lions Grand Prixは“Cinder”
Innovation Lionsは今年から導入された部門で、栄えある初代のグランプリは“Cinder”となった。
Cinderとは、画像、音声、動画等を簡単に処理&可視化できる、主にビジュアルデザイン向けの強力なC++ライブラリであり、The Barbarian GroupのAndrew Bell氏が中心となってオープンソースとして開発が進められている。
同様の思想を持つProcessingやopenFrameworksによく似ており、C++で簡単に記述できるうえ、Windows、MacOSX、iOS(iPhone/iPad)といった複数のプラットフォームをカバーしている。(Preferred Research)
どんなクリエーティブ表現ができるか...は以下のビデオを参照。
兎に角凄い技術であることは分かりました。
その他、Innovation Lionsのショートリストで気になった作品を紹介します。
Virtual Makeup Mirror
自分の指でヴァーチャルにメイクができる不思議な鏡。色々と試したいけど「塗って落として...」があって思うように試せないのが現実の中、実用性が期待できそうです。
Terra V.I.P.
ブラジルのスラムではネット利用はコミュニティセンターに依存している状態。しかし、省スペースで椅子を並べてコンピュータを操作するのでプライバシーの問題が発生する。例えば、銀行口座情報を覗き見されたり...。
そこで開発されたのがLCDモニターの偏光フィルムを取り除き、専用メガネのレンズ部分装着すると、メガネを通してしかモニターを観ることができない環境ができあがる。
ちょっとしたアイデアかも知れませんが、良いアイデアだなと思いました。
その他、以前のエントリで紹介したInnovation Lionsノミネート作品で良いと思う作品です。