電子書籍はデバイスだけでなく「読書」そのものを変える
生まれつき言語障害を煩いながらもその他の分野では驚くほどの能力を発揮する子供たち。彼らが主人公となった“The Silent History”なるiPad/iPhone専用の電子書籍(Apps)が話題になっている。この書籍は一度に全篇を購入するのではなく、毎週1,500ワード程度のストーリーが配布される。これは15分もあれば読める分量で、ちょっとした待ち時間に読むことを想定して編集されている。値段も20話で$1.99と手頃だ。
そして、読者がもっとこの物語の世界に没頭したいなら、位置情報を使うといい。南極を含む世界中に鏤められたポイントに行くと、 ‘Field Reports’なるサイドストーリーを読むことが出来る。
この事例で思い出したのが3年前にヒットした“Level26”なるdigi novel(当時はこう呼ばれていた)。ペーパーバックの小説を20P読む毎にWebにアクセスし、小説に登場するコードを使ってログインし、映像を見る。そしてまた本に戻るという具合に進行する物語だ。
こういった作法を身につけた作家が、これからスターになっていくかも知れません。