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値段はあなたの優しい気持ち


「義理チョコ」という歪んだ日本独自の習慣は別にして、チョコを贈る=「優しい気持ち・愛する気持ち贈る」というのは万国共通のようだ。
そういうチョコの意味・意義を改めて思い起こしてもらう為の粋な仕掛けがデンマークで行われた。 "The Generous Store"は Anthon Bergなるチョコブランドが提供する時限ショップで、通常チョコを購入するために必要なお金は一切必要とせず、贈りたい人への優しい気持ちを宣言することがいわゆる「値段」となっている。

各商品ごとに「母親に優しい言葉をかける」「彼女の背中に向かって語りかけない」「愛する人の為にベッドに朝食運んで一緒に食べる」などの「値段」が設定されており、店内に配置されたiPadや手持ちのスマートフォンFacebookを通じて宣言すると、その商品がもらえるという仕組みだ。
これって「ただ商品を配る」サンプリングに工夫を加えた手法だと思う。数ははけないかも知れないけど、一人一人の記憶に残るし、ブランドコンセプトが伝わった上にFacebookで「愛し合ってます!」的な報告コメントや写真なんかが期待できる設計というのがいいですね。