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世にも奇妙なエージェンシーの名前 TOP30


あなたが今日、エージェンシーを立ち上げるとして何と名づけるだけろうか? 風変わりなものが多い子供の名前同様、かなりのひねりを効かせるに違いない。しかし、ひねりすぎると逆に奇妙な名前になってしまうのが怖いところだ。そんな少々残念なことになってしまったかもしれない社名トップ30を紹介します。
30.Steak

「ステーキ」。欧州のサーチエンジン関連企業に勤めていたメンバーが、クライアントに新しいデジタルマーケティングの機会を提供する為に立ち上げ企業。「私たちのミッションは、レア、ミディアム、ウェルダンです。」とホームページに記されているんだけど、意味不明だ。
29.Creature

「(想像上の)生物」。クライアントの課題は2つとして同じモノは無く、その度に「姿を変える」ということを意図されて命名された。
28.Lean Mean Fighting Machine

「バキバキに贅肉のない憎たらしい戦闘マシーン」。凄いナルシズムだ。
27.High Heels & Bananas

「ハイヒールとバナナ」。「洗練されていながら面白いネーミング」を思考した結果、「洗練=ハイヒール」+「面白い=バナナ」となったようです。
26.The Chopping Block

「ブロックをたたき割る」。マンハッタンの「Meat Packing地区」でネーミングのブレストをしていた際に思いついた名前で、「Meat=肉」から「Chopper=肉切り包丁」に発展した模様。違う場所でプレストすれば違う結果になったということですね。クリエーティブは環境に左右されますね。
25.Naked

「裸」。21世紀、ブランドは生活者に対して「裸」状態であり、イメージという「ガウン」で覆おうとしても無駄。だったら「裸のつきあい」しましょ!というのが彼らの提案方針のようです。これは頷ける。
24.Captains of Industry

「産業界のキャプテン」。“The Power Of Dreams”のような響きがあるということで気に入ったようですが、立ち上げたばかりで随分大きく出ましたね。
23.The Glue Society

「社会の接着剤」。社会とクライアントを結びつけるとの意味か、あるいは個々がバラバラになった社会を互いに結びつけるとの意味か? 不明です。
22.Farm

「農場」。取れたての野菜のようにフレッシュなアイデアを提供するという意味。
21.Adam & Eve

「アダムとイブ」。異なる才能を掛け合わせて驚くべきことを創造する、という意味が込められている。若干エロティックに感じるのは聖書の理解が不足しているからでしょうか。
20.Elephants & Ants

「象と蟻」。クライアントの規模の大小に関わらず一生懸命やりますよ!という意志を表現しているようだ。
19.Victors & Spoils

「勝利者と戦利品」。クラウドソーシングエージェンシーの同社は、自分たちだけで無くクライアントや市場をも勝利者にし、みんなでその戦利品を分かち合うことをポリシーとしているようだ。「ビジネスは戦争だ」という解釈なんですね。
18.David & Goliath

「デビッドとゴリアテ」。デビットは創業者の名。ゴリアテ旧約聖書に登場するペリシテ人の巨人戦士で、羊飼いの少年ダビデが投石器で放った石によって死んだんだけど、「弱小な者が強大な者を打ち負かす」喩えとしてよく使われる。
要するに、規模が小さくても、強者に勝つ為のインテリジェンスとクリエイティビティを備えているということなんだけど、この使い方だと「ただ大きいだけの会社」という意味になるのでは。
17.For Office Use Only

オフィスユースのみ」。会社のWebSiteにどんな要素を書き込むべきか考えている時に、個人的なWebSiteは別で持っているので、会社のポートフォリオだけを記すべきだ!と思い至った時に降りてきたネーミング。「仕事以外のつまらないことは何も相談しないで!」と言っているようにも感じる。
16.Walrus

「セイウチ(海象)」。WebSiteを見る限り、かなりの動物好きのようです。
15.Mother

16の候補を調査にかけて、最もポジティブな意見の多い“Mother”に決定した。他に'Wallet'(財布)'Meager'(無味乾燥) 'Clogs'(木靴・ゴヅゴツした感じ)が候補として上がっていた。エージェンシーらしいネーミング法だけど、比較された他のアイデアが良くないような気がする。
14.Mistress

「めかけ」。これは仕事のスタンスを表している。指定代理店になってクライアントと密接に関係を築きながら仕事するようなことをせず、一貫して、元気のなくなったブランドを再活性化するようなプロジェクトに取り組むようだ。強気だな。
13.G&M Plumbing

“G&M”=Glenn Miller and Mickey Taylor(創業者)、“Plumbing”=配管工事。エージェンシーたるもの配管工のように、最初は短い長さから始め、それをどんどん伸ばしていくような価値(=クライアントの価値を時間をかけて高める)を持たなければならないとの発想。単純に、水道工事屋と間違われないか心配です。
12.Moosylvania

Bullwinkle J. Moose”なるアニメキャラクターの架空の家。よっぽど、このキャラが好きなんですね。
11.The Barbarian Group

「野蛮人」。強くて負けそうに無いから。“ Civilization”なるゲームの最新バージョンでも「野蛮人」はメチャ強いよ! とおっしゃっています。
10.Omelet

「オムレツ」。クライアント、プレス、友人、ファミリー...全ての人が共感できる名前にしたかった。そして、「オムレツこそ朝食の王様だ!」とおっしゃっています。斬新な発想ですね。
9.Big Kitty Labs

「大きな猫の研究所」。ビジネスキャンプのようなハードな労働環境をイメージ的に和らげる為に採用。創業者の妻が愛する雌猫がモデル。本業の姿が影も形も見えないネーミングです。
8.Hello Viking

「こんにちはバイキング」。創業メンバーの3人がミュージシャンで、スカンジナビア文化が好きなことから“Viking”を選び、会話のきっかけとしての“Hello”と結びつけた。しかし実際は、このエージェンシーの所在地がミネアポリスであることから、NFLの“Minnesota Vikings”から引用したのではないかと予想します。
7.High Wide & Handsome

「高くて、広くて、ハンサムな」。1881年11月に成長する8th Street(マンハッタン)の摩天楼を捉えてBucks County Gazette(新聞)が表現した言葉。その後、オートレース界でアグレッシブなドライビングスタイルを表す言葉として使われた。「機知に富み、絶え間なく、包括的にタスクに対してアプローチする」彼らの姿勢を表している。しかし、「ハンサムな○○です」と自己紹介しづらいな。
6.Barton F. Graf 9000

Barton F. Graf 9000とは、創業者であるGerry Grafの父とDoomなるビデオゲームで使われるピストル“BFG9000”にちなんで名づけられた。ピストルとは随分暴力的なイメージですね。
5.Kids Love Jetlag

「時差ボケが好きな子供たち」。ソーシャルメディア中毒の20数人の若者で構成されている会社らしいんだけど、かなり思い切ったネーミングですね。海外出張が多いハードな労働環境でも余裕で耐えられそうです。
4.Pocket Hercules

「ポケットヘラクレス」。組織として小さくても大きな力を持っていることを示唆しているんだけど、どうしても「ポケットモンスター」を思い出す。
3.StrawberryFrog

「イチゴ色の蛙」。マジソンアベニュー(広告代理店のメッカ)の恐竜のように巨大な広告代理店ではなく、小さくても確実に効果を生み出す存在であるとの意図が込められている。どうして「イチゴ」なんでしょうか。
2.72andsunny

「72と良い日当たり」。楽天的な性格、L.A(本社所在地)の温暖な気候を表している。「太陽とシスコムーン」みたいでアーティストっぽい。“Sunny”って響きがいいですが72が不明です。72番地とかでは無さそうです。
1.Wexley School for Girls

「Wexley女子修道院(女子校)」。みんなで名前を考えていた時に電話帳を開くと“Wesley”という名が飛び込んできて、誰かがそれを“Wexley”と聞き間違えて大声で叫んだのがきっかけ。更に、その流れで“School for Girls”も出てきたらしい。この組み合わせが極めて奇妙であるとの自覚は本人にもあるらしく、実際、調査によると多くの人が否定的であったという。創業者の1人によると、それでも採用に踏み切ったのは「先端技術を持ち、積極的にリスクをとるクライアント群との出会いに役立つからだ」(ほんと?)とのこと。そして、最後に「真に気に入った名前を採用すべきだ。意味なんてどうでもいいじゃないか」と締めくくっている。そう思えないとこの名前は採用できないでしょうね。新しい人に会う度に意味を問われるでしょう。
(参照:ADWEEK)